こんにちは、けんやです。
今回は、
デジカメの光学ズームの見分け方
というテーマでお話ししていきます。
デジカメのスペック表や、中古の商品ページには、
「ズーム○倍」という数字が書かれています。
「光学60倍」のような大きな数字は、
なんだかすごそうに聞こえます。
ただ、デジカメのズームには、
「光学ズーム」と「デジタルズーム」の2種類があります。
「ズーム○倍」の数字には、
この2つの倍率が混ざっていることがあり、
数字の大きさだけでは、
遠くのものをどこまできれいに大きく写せるかは分かりません。
私は撮る方はまだ初心者ですが、
売る側としては8年以上、
中古のカメラを1台ずつ動作確認してから出品してきました。
光学ズームが、ふだんのズームと何が違うのか、
私もよく分かっていませんでした。
この1ヶ月の撮影でも、
デジタルズームを4倍にして撮った葉を拡大して見ると、
細かいところがつぶれていました。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 光学ズームとデジタルズームの違い
- 光学ズームの倍率を、スペック表と本体の表記で確かめる方法
- 光学ズームは何倍あれば足りるか、私の考え
光学ズームとデジタルズームの違いは、レンズが動くかどうか
「ズーム」と呼ばれるものは
大きく分けて2種類あります。
1つ目は、光学ズームです。
ズームのボタンやレバーを動かすと、
レンズの中が動いて、遠くのものを大きく写します。
写真を切り出して引き伸ばすわけではないので、
デジタルズームのように、ズームのために写真が荒くなることはありません。
2つ目は、デジタルズームです。
デジタルズームでは、レンズは動きません。
写った写真の一部を切り出して、
大きく引き伸ばします。
引き伸ばした分、
写真を拡大して見ると、細かいところがつぶれます。

私が9月の撮影で使ったKodak PIXPRO C1は、
ズームボタンはありますが、
光学ズームが付いていない、デジタルズームだけのカメラです。
デジタルズームを4倍にして撮った葉は、
拡大して見ると、枝と葉の境目がにじんでいました。

そのときのほかの写真は、
別の記事に載せています。

同じ9月に使ったNikon COOLPIX B700は、
光学60倍のカメラです。
ニコンは、デジタルズームを「電子ズーム」と呼んでいて、
B700には、光学60倍とは別に、電子ズームも付いています。
ズームをいちばん遠くまで伸ばした2枚は、
電子ズームが1.2倍かかっていました。
その2枚は、細かいところが崩れていたので載せず、
光学ズームの範囲で撮った写真だけを、別の記事に載せています。
崩れた原因が電子ズームなのか手ブレなのかは、
この2枚では分けられていません。

デジカメの光学ズームの見分け方は、焦点距離の両端を割り算する
では、光学ズームが何倍なのかは、どこで分かるのか。
先に結論です。
スペック表の「焦点距離」に書かれた両端の数字を割り算すると、
光学ズームが何倍かが分かります。
焦点距離は、
レンズがどれくらい広く写すか、
どれくらい遠くのものを大きく写すかを表す数字で、mmで書かれます。
同じカメラなら、数字が小さいほど広く写り、
数字が大きいほど、遠くのものが大きく写ります。
光学ズームが付いたカメラは、
いちばん広く写すときと、遠くのものをいちばん大きく写すときの、
2つの数字が並んでいます。
大きい方の数字を、小さい方の数字で割ります。
ズームの倍率は、
いちばん広く写す側を1倍として数えるからです。
スペック表は、
メーカーの公式サイトの、仕様のページで見られます。
古い機種は、サポートのページに載っていることもあります。
たとえば、キヤノンのPowerShot SX620 HSは、
焦点距離が「4.5〜112.5mm」と書かれています。
112.5を4.5で割ると25になり、
このカメラの光学ズームは25倍だと分かります。
同じ仕様には、
カッコの中に「25〜625mm」という数字も書かれています。
これは、35mmフィルムのカメラで同じ範囲を写すときの焦点距離に、
置きかえた数字(35mmフィルム換算)です。
「26mm相当」のような書き方も、
この換算の数字のことです。
625を25で割っても、25倍になります。
割るときは、
「4.5と112.5」「25と625」のように、
同じ組の数字どうしで割ります。
機種によっては、
割った答えが、表に書かれた倍率と少しずれることがありますが、
ほぼ同じ数字になります。
光学ズームが付いていないカメラは、
焦点距離が1つに決まっています。
Kodak PIXPRO C1のスペック表には、
焦点距離として「3.57mm」と「26mm」の2つの数字がありますが、
これは、さきほどと同じ、実際の数字と換算の数字です。
ズームの両端ではないので、割り算はしません。
「光学ズーム」の欄にも、「単焦点」と書かれています。
単焦点は、焦点距離が1つに決まっていて、
光学ズームができないレンズのことです。
「光学ズームと合わせた最大倍率」は、デジタルズームを掛けた数字
スペック表には、
光学ズームの倍率より大きな数字が、並んで書かれていることがあります。
PowerShot SX620 HSの仕様には、
次の3つの倍率が並んでいます。
- ズーム倍率:25倍
- デジタルズーム倍率:約4倍
- 光学ズームと合わせた最大倍率:約100倍
焦点距離を割り算した答えと同じ25倍が、
光学ズームの倍率です。
約100倍は、
光学ズームの25倍に、
デジタルズームの約4倍を掛けた数字です。

光学ズームの範囲を超えて大きくする機能には、
メーカーごとに、いろいろな名前が付いています。
どれも、レンズが動いて大きく写す光学ズームとは、別の機能です。
パナソニックの「EX光学ズーム」のように、
名前に「光学」と付いていても、
記録する写真の画素数を小さくしたときに、倍率が上がる機能もあります。
本体の表記を確かめるには、正面とレンズの周りを見る
中古の商品ページに本体の写真があれば、
本体の表記からも、光学ズームの倍率が分かります。
PowerShot SX620 HSは、
本体を正面から見て、レンズの右上に、
「25x OPTICAL ZOOM」と書かれています。
「x」は倍、
「OPTICAL ZOOM」は、英語で光学ズームのことです。
Canon IXY 410Fは、
公式の製品写真を見ると、本体の正面には倍率の表記がなく、
レンズの周りに「ZOOM LENS 5X」と「4.3-21.5mm」が書かれています。
21.5を4.3で割ると5になり、
こちらも光学5倍だと分かります。
Kodak PIXPRO C1は、
レンズの周りに「f=3.57mm」と、
焦点距離が1つだけ書かれています。
「f=」は、焦点距離のことです。
表記の場所は機種によって違うので、
本体の正面と、レンズの周りの両方を見ます。

光学ズームの倍率は、何を撮るかで考える
では、光学ズームは何倍あればいいのか。
9月に愛知県の名古屋へ旅行したとき、
私はCanon IXY 410Fを持って行きました。
IXY 410Fは、光学5倍です。
そんなにズームが効くカメラではありませんが、
旅行で撮るぶんには、全然足りていました。
旅行に持って行くカメラを選んだときは、
ズームが得意なパナソニックのLUMIX FZ300と迷いましたが、
本体が大きいので、持ち歩くには不便かなと思って、
IXY 410Fにしました。
光学60倍のB700も、
電池とメモリーカードを入れて約570gあり、
ポケットに入る大きさではありません。
スポーツの撮影のように、はっきり望遠で撮りたいものがない限りは、
望遠が効くカメラよりも、
使いやすさや持ち運びやすさで選んだ方がいい気がします。
もちろん、ここは人によるところです。
中古のデジカメを買う前に、光学ズームを確かめる手順
ここまでの話を、
買う前の手順にまとめます。
- 商品ページの「ズーム○倍」が、光学ズームの倍率か、デジタルズームを含めた倍率かを、項目名で見る(分からなければ、3の割り算で確かめる)
- 分からなければ、型番でメーカーの仕様ページを開く
- 焦点距離の両端の数字を、同じ組どうしで割る(ズームの両端がなく、焦点距離が1つに決まっていれば、光学ズームは付いていない。光学ズームの欄が「単焦点」の場合も同じ)
- 本体の写真があれば、本体の正面とレンズの周りの「○x OPTICAL ZOOM」「ZOOM LENS ○x」を見る
商品ページの倍率が、
25倍に対して約100倍のように、割り算の答えを大きく上回っていれば、
光学ズームだけの倍率ではありません。
まとめ
デジカメの光学ズームの見分け方について、
スペック表と本体で見る所を、まとめました。
デジカメのズームには、
レンズが動いて大きく写す光学ズームと、
写真の一部を切り出して引き伸ばすデジタルズームがあります。
光学ズームの倍率は、
焦点距離の両端の数字を割り算すると分かります。
「光学ズームと合わせた最大倍率」のような大きな数字は、
光学ズームだけの倍率ではありません。
何倍あれば足りるかは、何を撮るかしだいです。
人によりますが、
はっきり望遠で撮りたいものがなければ、
ズームの倍率よりも、使いやすさや持ち運びやすさで選んだ方がいい気がします。
今回の記事は、以上になります。
Instagram(@camera_kenya)では、
毎週の撮影を載せています。
