こんにちは、けんやです。
今回は、
中古カメラ・レンズの、名前がそっくりな別物の見分け方
というテーマでお話ししていきます。
中古のカメラやレンズを探していると、
名前がそっくりな商品が並んでいることがあります。
たとえば、キヤノンの望遠ズームレンズ
「EF-S 55-250mm」には、
名前の最後が「IS」「IS II」「IS STM」の3種類があります。
「IS」は、キヤノンの手ブレ補正のことです。
名前の最後が少し違うだけなので、
同じレンズの書き方の違いなのか、
中身が違う別物なのか、
名前だけでは見分けがつきません。
私は撮る方はまだ初心者ですが、
売る側としては8年以上、
中古のカメラを1台ずつ動作確認してから出品してきました。
その中で、
出品したレンズの名前の数字を1か所間違えて、
返品になってしまったこともあります。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 名前がそっくりでも中身が違う、カメラとレンズの型番の例
- 名前のどこを見れば、別物だと分かるか
- 型番の違いで私が失敗した話と、買う前に確かめる手順
名前がそっくりでも、最後の文字や数字が違えば別物のことがある
先に結論です。
名前の最後の「II」「STM」や、途中の数字が1か所違うだけで、
別のカメラやレンズのことがあります。
ただ、名前だけでは見分けられず、
見た目で確かめるものもあります。
型番の違いを、全部覚える必要はありません。
大事なのは、商品の名前を最後まで省かずに読むことと、
商品の写真で、現物がその名前と合っているかを見ることです。
EF-S 55-250mmのIS・IS II・IS STMの違いは、STMのモーターと近づける距離
最初は、冒頭で触れた、
キヤノンの「EF-S 55-250mm F4-5.6」です。
一眼レフとセットで売られていたこともあるレンズで、
私も売る側として、何度も扱ってきました。
古い順に、次の3種類があります。
- EF-S 55-250mm F4-5.6 IS(2007年発売)
- EF-S 55-250mm F4-5.6 IS II(2011年発売)
- EF-S 55-250mm F4-5.6 IS STM(2013年発売)
3本とも、名前に「IS」が付いているので、
手ブレ補正は付いています。
「IS」と「IS II」は、
中に入っているレンズの枚数が同じで、
主に変わったのは、見た目のデザインです。
「IS STM」は、
レンズの中のつくりが変わり、
ピントを合わせるモーターが「STM」になりました。
レンズの中には、ピントを動かすためのモーターが入っていて、
「STM」は、そのモーターの種類(ステッピングモーター)の名前です。
キヤノンは、動画を撮る時に、
ピント合わせが静かで、なめらかになるモーターとして紹介しています。
どこまで近づいて撮れるか(最短撮影距離)も変わっていて、
「IS」と「IS II」は1.1mまでですが、
「IS STM」は0.85mまで近づけます。
つまり、名前の最後が「II」か「STM」かで、
ピントを合わせるモーターと、近づける距離が違います。

3本の写真と仕様は、
キヤノンの公式サイト(キヤノンカメラミュージアム)で見られます。
▼EF-S55-250mm F4-5.6 IS(キヤノン公式)
https://global.canon/ja/c-museum/product/ef396.html
▼EF-S55-250mm F4-5.6 IS II(キヤノン公式)
https://global.canon/ja/c-museum/product/ef414.html
▼EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM(キヤノン公式)
https://global.canon/ja/c-museum/product/ef430.html
このIS STMは、
カメラの電源が入っていないと、
ピントリング(手でピントを合わせるためのリング)を回しても、
ピントが動きません。
届いたレンズで、
ピントリングを回して確かめる時の注意や、
ほかに確かめておきたいことは、
別の記事にまとめています。

名前の途中の数字が1つ違うだけで、別のレンズになる
名前の最後だけでなく、
途中の数字が違うだけで、別のレンズになることもあります。
私が間違えたのは、
ニコンの「AF-P 70-300mm」というレンズです。
出品したのは、
「AF-P 70-300mm f/4.5-6.3」のレンズでした。
ところが、私の見落としで、
商品タイトルを「f/4.5-5.6」と誤って記載してしまいました。
届いた方からすれば、
タイトルと違うレンズが届いたことになるので、
品違いとして、返品になりました。
名前に入っている「f/4.5-6.3」のような数字は、
レンズの明るさ(F値)を表しています。
ニコンのAF-P 70-300mmのうち、
「f/4.5-6.3」の方は、正式な名前に「DX」が入っていて、
APS-Cサイズの一眼レフ用に作られたレンズです。
APS-Cサイズは、カメラの中で光を受ける部品(センサー)の大きさの1つで、
フルサイズよりひと回り小さいサイズです。
「f/4.5-5.6」の方は、名前に「DX」が入らない、
フルサイズの一眼レフにも使えるレンズです。
重さも、
「f/4.5-6.3」の方が400g台なのに対して、
「f/4.5-5.6」の方は約680gと、
だいぶ違います。

数字が1つ違うだけでも、
届いた方にとっては、別のレンズです。
買う時も、名前の途中の数字まで、
メーカーのページの名前と合っているかを見ておくと安心です。
2本の写真と仕様は、
ニコンの公式サイトで見られます。
▼AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR(ニコン公式)
https://nij.nikon.com/products/lineup/nikkor/fmount/af-p_dx_nikkor_70-300mm_f45-63g_ed_vr/
▼AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR(ニコン公式)
https://nij.nikon.com/products/lineup/nikkor/fmount/af-p_nikkor_70-300mm_f45-56e_ed_vr/
キヤノンのEF70-200mmは、名前に「IS」が無いと手ブレ補正が付いていない
次は、
名前に「IS」が付くかどうかで、
別のレンズに分かれる例です。
キヤノンの「EF70-200mm F2.8L」には、
次のように、ISが付かないレンズと、ISが付くレンズがあります。
- EF70-200mm F2.8L USM(1995年発売)
- EF70-200mm F2.8L IS USM(2001年発売)
違いは、
名前に「IS」があるかどうかです。
名前に「IS」が無い方のレンズには、
手ブレ補正が付いていません。
ISが付く方は、
このあと「IS II」「IS III」も出ています。
手ブレ補正の呼び名は、メーカーによって違います。
ニコンは「VR」、
ソニーのレンズは「OSS」、
タムロンは「VC」です。
この3社のレンズでは、
それぞれの呼び名が名前に入っているかを見ます。
2本の写真と仕様は、
キヤノンの公式サイト(キヤノンカメラミュージアム)で見られます。
▼EF70-200mm F2.8L USM(キヤノン公式)
https://global.canon/ja/c-museum/product/ef325.html
▼EF70-200mm F2.8L IS USM(キヤノン公式)
https://global.canon/ja/c-museum/product/ef365.html
タムロンの28-300mmは、モデル番号で手ブレ補正の有無が分かれる
カメラメーカーとは別に、
レンズを作っている会社もあります。
そうした会社の1つ、タムロンには、
「28-300mm」という同じズームの範囲のレンズが、何本もあります。
タムロンは、それぞれのレンズを、
「A20」のようなモデル番号で区別しています。
- Model A06・A061:手ブレ補正なし
- Model A20:手ブレ補正あり(タムロンで初めて手ブレ補正が付いたレンズ)
- Model A010:手ブレ補正あり(ソニーのAマウント用だけは無し)
手ブレ補正が付いたレンズの名前には、
先ほどの「VC」が入っています。
注意したいのはA010です。
ソニーのAマウント(ソニーのレンズ交換式カメラの一部で使われていた、レンズの取り付け口)のカメラは、
本体に手ブレ補正が入っているため、
A010のソニーAマウント用だけは、レンズに手ブレ補正(VC)が付いていません。
A010は、同じモデル番号でも、
どのカメラ用かで中身が違います。
A20とA010の写真と仕様は、
タムロンの公式サイトで見られます。
▼AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical [IF] MACRO(Model A20・タムロン公式)
https://www.tamron.com/jp/consumer/lenses/data/af-lens/a20/
▼28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD(Model A010・仕様・タムロン公式)
https://www.tamron.com/jp/consumer/lenses/a010/spec.html

名前で見分けにくくても、ズームの動かし方で分かるレンズもある
名前を読むだけでは、
見分けられないレンズもあります。
私は以前、
ニコンの「AF 80-200mm F2.8」というレンズで、
調べていたのは新しい型なのに、
買ったのは古い型だったことがあります。
このレンズには、
名前がそっくりな、古い型と新しい型がありました。
2つの型があることを知らなかったので、
違いに気づいたのは、後で調べた時です。
その時に分かった見分け方は、
ズームの動かし方でした。
私が買った古い型は、
レンズを前後に伸ばしてズームするタイプ(直進ズーム)で、
新しい型は、リングを回してズームするタイプ(回転ズーム)です。
名前で見分けにくい時は、
商品の写真で、レンズの形も見ておくと安心です。
新しい型(<NEW>)の写真と仕様は、
ニコンの公式サイトで見られます。
▼AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>(ニコン公式)
https://nij.nikon.com/products/lineup/nikkor/fmount/ai_af_zoom-nikkor_80-200mm_f28d_ed/
カメラ本体も、名前の最後の文字で別の機種になる
カメラ本体にも、
名前の最後の文字で、別の機種になる例があります。
ソニーのコンパクトなカメラ(コンデジ)の
「RX100M5」と「RX100M5A」は、
最後に「A」が付くかどうかの違いです。
「M5」は5代目という意味で、
ソニーの製品ページでは、
2つとも「RX100V」(Vはローマ数字の5)という名前で載っています。
製品の名前が同じなので、
型番の最後の「A」で区別します。
「RX100M5A」の方が、
連写で続けて撮れる枚数が増えていて、
ピントを合わせる機能や、メニュー画面も変わっています。
パナソニックの「FZ85」と「FZ85D」も、
最後に「D」が付くかどうかの違いです。
「FZ85D」は、のぞいて撮るファインダーが大きく、細かくなり、
充電や接続に使うUSBの差し込み口も、新しい形(Type-C)に変わっています。
名前に「II」が付いて、別の機種になるものもあります。
ソニーの「ZV-E10」と「ZV-E10 II」もその1つで、
使うバッテリーが違い、
初代は「NP-FW50」、IIは「NP-FZ100」です。
リサイクルショップでは、
説明文の型番が実物と違うことが、結構あります。
たとえば、
説明文には「ZV-E10 II」と書いてあったのに、
実際は初代の「ZV-E10」だったことがあります。
商品の写真にバッテリーが写っていれば、
その型番も、見分ける手がかりになります。

同じように「II」が付く、
キヤノンの「PowerShot G7 X Mark II」と、
初代の「G7 X」は、
液晶の開き方や前面のグリップで見分けられます。
くわしくは、別の記事にまとめています。

中古カメラ・レンズの型番の違いを、買う前に確かめる手順
ここまでの話を、
中古で買う前に、型番の違いを確かめる手順にまとめます。
- 商品の名前を、途中の数字や最後の文字(II・STM・IS・Aなど)まで省かずに読む
- その名前のままメーカーのページを開き、名前が似た別の型がないかを見る
- 別の型があれば、手ブレ補正やピントのモーター、ファインダーなどの違いを見比べる
- 商品の写真で、本体やレンズに書かれた名前、レンズの形などが、商品名と合っているかを見る
- 写真で名前が読めない時は、お店に型番を聞く
機種名や型番が、本体のどこに書いてあるかは、
カメラによって違います。
見当たらない時の探し方は、
別の記事にまとめています。

型番ごとの違いを調べる時は、
名前をそのまま入れてAIに聞くのも手です。
ただ、AIの答えは間違っていることもあるので、
最後は、メーカーのページで確かめるのがおすすめです。
まとめ
中古のカメラ・レンズで、
名前がそっくりな別物の見分け方を、まとめました。
名前の最後の「II」「STM」や、途中の数字が1か所違うだけで、
別のレンズやカメラになることがあります。
一方で、80-200mmのように、
名前だけでは見分けられず、見た目で確かめるレンズもあります。
私自身、
出品したレンズの名前の数字を1か所間違えて、
返品になったこともあれば、
名前がそっくりなレンズで、古い型を買ってしまったこともあります。
型番を全部覚えなくても、
買う前に名前を最後まで読んで、写真で現物を見ておけば、
取り違えはだいぶ減らせると思います。
今回の記事は、以上になります。
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