こんにちは、けんやです。
今回は、
中古レンズの動作確認で、届いたら確かめておきたいこと
というテーマでお話ししていきます。
中古の交換レンズが届くと、
まず何枚か試し撮りをして、
写りを見たくなります。
ただ、
試し撮りの写りがきれいでも、
ピント合わせやリングの動きに、不具合が隠れていることがあります。
私が扱ってきた中古レンズには、
ズームの位置によって、
オートフォーカスが迷う個体がありました。
「オートフォーカス」は、
カメラが自動でピントを合わせる機能のことです。
この記事では、AFと書きます。
「AFが迷う」は、
シャッターボタンを半押ししても、
画面のピントがぼやけたり合ったりをくり返して、なかなか止まらない状態のことです。
この不具合は、
ズームを動かさずに1枚撮っただけでは見逃してしまいます。
私は撮る方はまだ初心者ですが、
売る側としては8年以上、
中古のカメラを1台ずつ動作確認してから出品してきました。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 中古レンズの動作確認で、届いたら確かめる4つのこと
- AFを、ズームの位置を変えながら確かめる理由
- 店頭や、届いてすぐに自分で確かめる順番
中古レンズの動作確認は、AF・リング・MF・エラーの4つ
先に結論です。
中古レンズが届いたら、
確かめるのは次の4つです。
- ズームの位置を変えても、AFでピントが合うか
- ズームリングとピントリングが、引っかからずに回るか
- MFに切り替えたら、手でピントを動かせるか
- 30回ほどシャッターを切っても、エラーが出ないか
「MF」は、マニュアルフォーカスの略で、
自分の手でリングを回してピントを合わせることです。
レンズの動作確認は、
コンデジの動作確認に比べると、見るところが少なくて済みます。
「コンデジ」は、
レンズを交換できない、小型のデジタルカメラのことです。
あまり難しく考えず、
普通に写真が撮れるか、という感覚で見ていけば大丈夫です。
レンズの先に付いたフィルターと、
レンズの中のガラスの曇りやカビは、
4つとは別に、この記事の最後で触れます。
AFは、ズームの位置を変えて何度か半押しする
1つ目は、AFです。
カメラにレンズを付けて、
シャッターボタンを半押しし、
ピントが合った合図が出るかを見ます。
「半押し」は、
シャッターボタンを最後まで押し込まず、途中で止めることです。
ズームレンズなら、
ここで広角側だけで済ませないことが大事です。
「ズームレンズ」は、
リングを回して、写る範囲を広くしたり狭くしたりできるレンズのことです。
「広角側」は、一番広く写るズームの位置です。
反対に、一番大きく写る位置を「望遠側」と言います。
広角側、真ん中あたり、望遠側
のそれぞれで半押しして、
何度か撮って確かめます。
私の経験では、
ズームの一部の位置だけ、AFが迷ったり動かなかったりする個体が、まれにあります。
なので、
ズームの位置をまんべんなく変えながら確かめておくと安心です。

どの位置で半押ししても、ピントが合わず、レンズもまったく動かないときは、
レンズ側のスイッチがMFになっていないか、
画面にF値が出ているかを見ます。
「F値」は、
絞りの開き具合を表す数字です。
数字が大きいほど、絞りは小さく閉じます。
「絞り」は、
レンズの中で、光の通り道の大きさを変える部品です。
レンズを付けて画面にF値が出ていれば、
レンズとカメラが通信できている目安になります。
この見方は、
一眼レフ・ミラーレスの動作確認の記事に書いています。

ズームリングとピントリングは、引っかかりと重さとベタつきを見る
2つ目は、レンズを手で回す部分です。
「ピントリング」は、
手で回してピントを合わせるためのリングです。
単焦点レンズなら、
ピントリングを回して、動きがなめらかかを見ます。
「単焦点レンズ」は、ズームができないレンズのことです。
ズームレンズなら、
ピントリングに加えて、
ズームリングも端から端まで回して、
途中で引っかからないかを確かめます。
「ガリガリ」と強く引っかかったり、
動きが極端に重かったりするなら、
買ったお店の商品ページに、そのことが書かれているかを確かめておきます。
とはいえ、
そこまで神経質になる必要はありません。
回してみて、
なめらかに回っていると感じれば、
それで大丈夫です。
AFが動いていても、リングも正常に動くとは限りません。
この前も、AFは動くのに、ピントリングが固着して回らないキヤノンのEFレンズを扱いました。
リングを回すときは、
表面がベタついていないかも、
指で触って確かめておきます。
たとえばキヤノンのEF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STMは、
ピントリングがベタつきやすいレンズです。
このレンズのように、
ピントリングを回すと、中のモーターでピントを動かす仕組みのレンズもあります。
こういうレンズは、
カメラの電源が入っていないと、
ピントリングを回してもピントは動きません。
キヤノンの使用説明書にも、電源が切れた状態ではMFでピントを合わせられない、と書かれています。
電源が切れていて動かないのは故障ではないので、
ピントが動くかどうかは、
3つ目のMFのところで、電源を入れてから確かめます。

MFに切り替えたら、手でピントを動かせるかを見る
3つ目は、MFです。
意外と見落としやすいところです。
ほとんどのレンズは問題ありませんが、
まれに、
MFに切り替えたのにAFのままで、
手でピントを合わせられない個体があります。
レンズの横に「AF/MF」のスイッチがあるなら、
スイッチをMFにして確かめます。
ミラーレス用のレンズなど、スイッチが無いレンズは、
カメラのメニューにある「フォーカスモード」などの項目で、MFに切り替えます。
そのうえで、
カメラの電源を入れた状態でピントリングを回して、
画面に映るピントの位置が動くかを見ます。
キヤノン用のレンズは、30回ほどシャッターを切ってエラーを見る
4つ目は、エラーです。
私の経験では、特に、キヤノンの古いレンズや、
シグマ・タムロンなど、
カメラのメーカー以外が作ったレンズで起きやすいのが、
レンズとカメラの通信のエラーです。
10〜20回ほど問題なく撮れていても、
急に、
レンズとの通信がうまくいかない、というエラーが画面に出ることがあります。
なので、
キヤノン用のレンズは、
最低でも30回ほどシャッターを切って確かめるのがおすすめです。
30回は、私が確かめるときの目安です。
30回撮ってエラーが出なければ、
私はひとまず問題なしと見ています。
フィルターと曇り・カビは、4つとは別に見ておく
最後に、4つとは別に見ておきたいところを2つ書きます。
1つは、レンズの先のフィルターです。
レンズの先には、
保護用のフィルターが付いていることがあります。
付いていたら、
手で外せるかも確かめておきます。
固着して外れなかったときに使ってきた道具は、
別の記事にまとめています。

もう1つは、レンズの中のガラスです。
試し撮りをした写真の全体が、
白っぽくモヤがかかったように写っていたら、
曇りを疑います。
逆に、
普通にきれいに写っていれば、
レンズの中の小さなチリまで、気にしすぎなくていいです。
レンズによっては、
中の絞りが閉じたままで、
のぞいてもガラスの奥が見えにくいものがあります。
たとえばキヤノンのEF-M 22mm F2 STMは、
カメラの電源を入れたままレンズを外すと、
絞りが開いた状態になり、
中のカビやチリが見やすくなります。
EF-M 22mmに限らず、ほかのレンズでも、
同じように絞りが開いた状態で外せば、中が見やすくなります。
電源を入れたまま外すのは、
メーカーが案内している外し方ではありません。
ただ、私はこのやり方でレンズが壊れたことは、一度もありません。
真似をする場合は、自己責任でお願いします。
曇り・カビ・センサーのゴミが、
写真にどこまで出るのかは、
別の記事にまとめています。

中古レンズの動作確認の順番
ここまでの4つを、
自分で確かめる順番にまとめます。
- ズームリングとピントリングを回して、引っかかり・重さ・ベタつきを見る
- カメラに付けて電源を入れ、広角側・真ん中・望遠側で半押しして、ピントが合うかを見る
- MFに切り替えて、ピントリングで画面のピントが動くかを見る
- 30回ほどシャッターを切って、エラーが出ないかを見る
キヤノン用のレンズは、4つ目のエラーの確認を特に省かないようにします。
フィルターが付いていれば、1つ目の前に外せるかを見ておきます。
曇りは、撮った写真で最後に見ます。
自分のカメラを店に持ち込めるなら、
その場でここまで確かめられます。
通販で買ったときは、
届いたらすぐに、
返品できる期間のうちに一通り済ませておきます。
まとめ
中古レンズの動作確認で、
届いたら確かめておきたいことを、まとめました。
中古レンズで確かめるのは、AF、リング、MF、エラーの4つです。
AFは、広角側だけで済ませず、
ズームの位置を変えながら何度か半押しします。
ズームの一部の位置だけAFが迷う個体は、
1枚の試し撮りでは見逃してしまいます。
リングは、なめらかに回っていれば大丈夫です。
MFは、切り替えたあとに、
ピントリングで画面のピントが動くかを見ます。
エラーは、キヤノン用のレンズなら、
30回ほどシャッターを切って見ておきます。
どれも、カメラに付けて数分で済む確認です。
写りを見るのは、そのあとで十分です。
参考になれば幸いです。
Instagram(@camera_kenya)では、
毎週の撮影を載せています。
