Nikon Z fcの作例|ダイヤルがMに動いて分かったISOの役目

Nikon Z fcでMモード・1/8秒のままISO200・2000・8000で撮った燻製の皿。ISOを上げた分だけ明るくなる

こんにちは、けんやです。

今回は、
Nikon Z fcで、
ダイヤルがMに動いて分かった、ISOの役目の話

というテーマでお話ししていきます。

Nikon Z fcは、
昔のフィルムカメラの見た目で、
上面に並んだダイヤルを回して設定を決める、
小さなミラーレスカメラです。

売り物としてNikon Z fcが1台入ってきたので、
出品する前に作例を撮りました。

9月6日の記事のTG-6は、
露出補正を動かしたら、
シャッタースピードが動いていた話でした。

今回は、
ISOそのものを動かした話です。

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TG-6の作例|露出補正を+1にしたら、シャッタースピードが1/10秒まで落ちていた こんにちは、けんやです。 今回は、 TG-6で透明なコップの水を撮ったら、 露出補正+1でシャッタースピードが1/10秒まで落ちていた話 というテーマでお話ししていきます...

撮ったのは、夜の自宅ベランダです。

週末ということもあり、
お酒の当てがほしい!ということで
燻製をやることにしました。笑

その燻製を被写体にして、
Aモードで、ISOだけを変えて撮りました。

暗いので、
ISOをどんどん上げながら撮っていたら、
気がついたら100枚以上撮っていました。

結果は、
Aモードでは、ISOを100から12800まで上げても写真の明るさが変わらず、
変わったのは、手ブレとザラつきだけでした。

そして途中、
気づかないうちに手が当たってしまって
モードのレバーがMに動いていたようで、
その区間だけ、
ISOを上げた分だけ写真がそのまま明るくなっていました。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • Nikon Z fcで撮った作例6枚と失敗カット2枚(設定データ付き)
  • 同じようにISOのダイヤルを回したのに、AモードとMモードで写真のどこが変わったか
  • 中古のNikon Z fcを選ぶときに見ておきたいところ

なお、
普段私は中古カメラのEC販売をしており、
これまで8年以上、いろんなカメラを触ってきましたが、
撮る方はまだ初心者です。


目次

Nikon Z fcは、昔のフィルムカメラの見た目で、上面のダイヤルを回して設定を決めるミラーレス

Nikon Z fcは、
2021年7月に出た、ニコンのミラーレスカメラです。

ニコンが、
1982年のフィルム一眼レフ
「FM2」のデザインを取り入れて作ったカメラで、
撮る楽しみに加えて、
カメラを持つ楽しみにもこだわった、と説明しています。

上面には、
シャッタースピード、露出補正、ISO感度の3つのダイヤルが並んでいます。

ダイヤルを見れば、
今の設定がそのまま分かる作りです。

一方で、
P・S・A・Mなどの撮影モードは、
ダイヤルではなく、
ISOのダイヤルの下にある小さなレバーで切り替えます。

正式な名前は「撮影モード切り換えレバー」です。

手ブレ補正は、
ボディにはなく、レンズ側についています。
今回使ったズームレンズ(NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR)は、手ブレ補正つきです。

小さくて軽く、
レンズ交換式カメラを初めて使う人にも使いやすい、とニコンは説明しています。

皿と缶の手前に置いたNikon Z fc。上面のダイヤルとISOダイヤル下のモードレバー

撮った条件:Aモード・F6.3で、変えたのはISOだけ

撮った場所は、
自宅のベランダです。

テーブルの上にカセットコンロを置き、
自前の青い燻製器で、
ウインナー、6Pチーズ、ベーコンを燻製にしました。

時間は夜の7時半ごろで、
空は既に暗くなっている状態です。

撮影前に、
料理写真の撮り方の解説動画を見ました。

近づいて撮るより、
少し下がってズームを望遠側にした方がよい、
と説明していたので、
ズームはいちばん望遠側まで回しました。

この記事に載せる写真は、次の設定で撮りました。

  • モード:A(絞り優先)。途中で、気づかないうちにMになっていた区間がある
  • 絞り:F6.3(いちばん望遠側にしたときの、いちばん開いた値)
  • ISO感度:自分でダイヤルを回して変えた(Aモードで比べたのは100から12800)
  • シャッタースピード:Aモードではカメラまかせ。皿を撮っていたMの区間は1/8秒で固定されていた
  • ズーム:いちばん望遠側
  • 手ブレ補正:オン
  • 持ち方:手持ち

「A」は、
絞り(F値)を自分で決めると、
シャッタースピードをカメラが自動で決めるモードです。

「M」は、
絞りもシャッタースピードも、
自分で決めるモードです。

「ISO感度」は、
数字を上げるほど、少ない光で撮れるようになる設定です。

暗いので、
ISOをどんどん上げながら撮りました。


Nikon Z fcの作例|Aモードで網の上の燻製をISO100・3200・12800で

フタを開けた網の上の燻製を、
同じ構図のまま、ISOだけを変えて撮りました。

ISOの低い順に、3枚並べます。

ISO100は、シャッターが1.3秒になって、全体が手ブレした

網の上の燻製をNikon Z fcでISO100・1.3秒で撮った失敗カット。全体が手ブレ
Nikon Z fc/50mm/F6.3/SS1.3秒/ISO100

ウインナーもチーズもベーコンも、
輪郭が二重になっています。

手持ちで1.3秒は、
手ブレ補正がついていても、手ブレを止められませんでした。

明るさは、
次の2枚と同じです。

ISO3200は、シャッターが1/25秒になって、網の上でいちばんシャープに写った

網の上の燻製をNikon Z fcでISO3200・1/25秒で撮った作例。いちばんシャープ
Nikon Z fc/50mm/F6.3/SS1/25秒/ISO3200

ウインナーの表面のツヤと、
網の線が、くっきり写っています。

網の上を撮った中で、
いちばんシャープだった1枚です。

ISO12800は、シャッターが1/100秒になり、暗い所にザラつきが出た

網の上の燻製をNikon Z fcでISO12800・1/100秒で撮った作例。暗い所にザラつき
Nikon Z fc/50mm/F6.3/SS1/100秒/ISO12800

明るさは、
ISO3200の1枚と変わりません。

手ブレもありません。

写真を拡大すると、
燻製器の黒いふちに、細かいザラつきが見えます。

拡大せずに見る分には、
ザラつきはほとんど分かりません。


皿に盛ってからも、ISO400と3200で明るさは同じだった

燻製を木の皿に盛って、
缶ビールと一緒に撮りました。

こちらも、
同じ構図で、ISOだけを変えました。

ISO400は、シャッターが0.4秒で、缶の文字が二重になった

皿と缶をNikon Z fcでISO400・0.4秒で撮った失敗カット。缶の文字が二重
Nikon Z fc/50mm/F6.3/SS0.4秒/ISO400

缶の「Asahi」の文字が、
手ブレで二重になっています。

ウインナーの輪郭も、
ぼやけています。

ISO3200は、シャッターが1/20秒で、缶の文字までくっきり写った

皿と缶をNikon Z fcでISO3200・1/20秒で撮った作例。缶の文字までくっきり
Nikon Z fc/50mm/F6.3/SS1/20秒/ISO3200

同じ構図で、
ISOを3200にした1枚です。

缶の文字も、
ウインナーのツヤも、はっきり写っています。

後ろの縦格子の間に、
外の丸い明かりが写っています。

2枚の明るさは同じです。
変わったのは、手ブレしているかどうかだけです。

ISO400(0.4秒)とISO3200(1/20秒)の横並び。明るさは同じで手ブレだけが違う
Nikon Z fc/50mm/F6.3。左:ISO400・SS0.4秒、右:ISO3200・SS1/20秒

ISOを上げても明るさが変わらなかった理由は、シャッタースピード

Aモードでは、
絞りを自分で決めると、
シャッタースピードをカメラが決めます。

このときカメラは、
写真が同じ明るさになるように、
シャッタースピードを決めています。

ISOを上げると、
少ない光で撮れるようになります。

そのぶんカメラは、
シャッタースピードを速くして、
写真の明るさを同じに保ちます。

だから、
ISO100では1.3秒だったシャッタースピードが、
ISO3200では1/25秒、
ISO12800では1/100秒になりました。

写真の明るさは変わらず、
写真の見た目で変わったのは、
シャッターが遅いときの手ブレと、ISOが高いときのザラつきだけでした。

この夜、このカメラとレンズでは、
ISO800(1/5秒)まで手ブレが残り、
ISO1600(1/10秒)から、手ブレが止まり始めました。

手ブレがきれいに止まったのは、
シャッタースピードが1/20秒になってからです。


レバーがMに動いていた区間だけ、ISOを上げた分がそのまま明るさになった

皿を撮っている途中で、
撮影モードのレバーが、
気づかないうちにMに動いていました。

撮っているときは、
「ダイヤルに手が当たってMになった」と思っていました。

あとで確かめると、
モードを切り替えるのはダイヤルではなく、
ISOのダイヤルの下にある「撮影モード切り換えレバー」でした。

つまり、手が当たっていたのは、
ダイヤルではなくこのレバーです。

ISOのダイヤルを回すたびに指がすぐ横を通るので、
そのときに当たって、Mに動いていました。

気づかないまま、
63枚撮っていました。

Mモードでは、
シャッタースピードも絞りも、
自分で決めた値のままです。

このときは、
1/8秒とF6.3で固定されていました。

ISOを自動で変える設定(感度自動制御)も切っていたので、カメラは明るさを合わせてくれず、
ISOを上げた分だけ、
写真がそのまま明るくなりました。

同じ皿を、
ISOの低い順に3枚並べます。

ISO200は、暗くて皿の上の食材の色が分かりにくい

Mモード・1/8秒・ISO200で撮った皿と缶。暗くて食材の色が分かりにくい
Nikon Z fc/50mm/F6.3/SS1/8秒/ISO200

缶の文字は読めますが、
皿の上のウインナーやチーズ、ベーコンは暗くて、
色がよく分かりません。

ISO2000は、その場で見ていた明るさにいちばん近い

Mモード・1/8秒・ISO2000で撮った皿と缶。その場で見ていた明るさに近い
Nikon Z fc/50mm/F6.3/SS1/8秒/ISO2000

同じ1/8秒のまま、
ISOを2000にした1枚です。

その場で見ていた明るさに、
いちばん近い1枚です。

ウインナーのツヤも、
チーズの断面の色も、ベーコンの焼き色も見えます。

ISO8000は、缶の赤い文字が白く飛んだ

Mモード・1/8秒・ISO8000で撮った皿と缶。缶の赤い文字が白く飛んだ
Nikon Z fc/50mm/F6.3/SS1/8秒/ISO8000

缶の「SUPER DRY」の赤い文字が、
白く消えかけています。

チーズと木の皿も、
白っぽく飛んでいます。

Mモード・1/8秒でISO200・2000・8000を並べた横並び。ISOを上げた分だけ明るくなる
Nikon Z fc/50mm/F6.3/SS1/8秒。左:ISO200、中央:ISO2000、右:ISO8000

3枚を並べると、
ISOのダイヤルを回した分だけ、
写真が明るくなっているのが分かります。

Aモードで回していたときは、
何段回しても、
写真の明るさは変わりませんでした。

同じダイヤルを、
同じように回していたのに、
レバーがAかMかで、ISOの役目が変わっていました。

Aモードでは、
ISOは、手ブレとザラつきを決める設定でした。

Mモードでは、
ISOは、写真の明るさそのものを決める設定でした。

撮り終わってから、
知らぬうちに手がモードのレバーに当たって
Mモードに切り替わっていたことに気づいたときは、
やっちまった…と思いました。

ただ、
同じ構図が、Aモード・Mモード両方で撮れたことによって
ISOの役目の違いを、写真で比べられたので
結果オーライです。笑


同じことを試す手順

次に同じことをやるなら、この順で撮ります。

  1. Aモードで、同じ構図を、ISO100から12800まで変えて撮る
  2. 撮るたびに、写真の明るさが変わらないことと、シャッタースピードの数字が変わることを見る
  3. 次にMモードにして、ISOを自動で変える設定(感度自動制御)を切り、シャッタースピードと絞りを決めたまま、同じ構図をISOだけ変えて撮る
  4. 撮る前と、ISOを変えるたびに、液晶の上のモード表示(AかM)を見る

使ってわかったこと

良かったところ

Z fcで良かったのは、
ISOを3200まで上げても、
缶の白い地の部分がきれいだったことです。

拡大しても、
ザラつきはわずかでした。

もう1つは、
この夜の50mm・手ブレ補正オンの手持ちでは、
シャッタースピードが1/20秒か、それより速ければ、手ブレせずに写ったことです。

気になったところ

気になったのは、
撮影モードのレバーが、
気づかないうちにMに動いていたことです。

ISOのダイヤルのすぐ下にあるので、
今回は、ISOを回す手が当たって動きました。

もう1つは、
夜の手持ちでは、
ISO100から800だと、シャッタースピードが遅くなって手ブレしたことです。

ISOを低いままにしておくと、
明るさは同じでも、手ブレした写真になります。


中古でNikon Z fcを選ぶときに見るポイント

今回の1台と、公式の仕様から、
中古で見ておきたい点を2つに絞りました。

1つ目は、
撮影モードのレバーです。

ISOのダイヤルの下にあって、
今回は、ISOを回す手が当たって動きました。

買ったら最初に、
レバーの位置と、液晶のモード表示が合っているかを見ておきます。

撮る前にモード表示を見る癖をつけると、
今回のように、気づかないままMで撮り続けることを防げます。

2つ目は、
手ブレ補正です。

Z fcの手ブレ補正は、
ボディではなく、レンズ側にあります。

ボディだけで買うと、
レンズによっては手ブレ補正がありません。

夜に手持ちで使うなら、
手ブレ補正つきのレンズと一緒に選びます。


まとめ

Nikon Z fcで、
夜の自宅ベランダで燻製を撮りながら、
ISOだけを変えました。

Aモードでは、
ISOを100から12800まで上げても、
写真の明るさは変わりませんでした。

変わったのは、
シャッターが遅いときの手ブレと、
ISOが高いときのザラつきです。

途中でレバーがMに動いていた区間では、
シャッタースピードが1/8秒で固定されていたので、
ISOを上げた分だけ、写真が明るくなりました。

同じダイヤルを回していても、
AモードとMモードで、ISOの役目は別物でした。

ISOのダイヤルを回すたびに、
すぐ下のレバーにも手が当たります。

次からは、撮る前に液晶のAとMの表示を見てから、
ダイヤルを回します。

撮ったあとに、AとMのどちらで写したかを確かめるには、
写真に残った撮影データを見ます。

スマホやパソコンでの見方と、
私が撮影データを見返すときの使い方は、こちらにまとめました。

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この記事を書いた人

けんやのアバター けんや 中古カメラのEC販売8年・撮影は2026年夏から

広島在住。中古カメラのEC販売をしています。販売歴8年以上。いろんなカメラを触ってきた経験を生かして、風景・物撮りメインに撮影しています。撮るのはまだ初心者ですが、楽しみながら上達中です。

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