RICOH GR(初代)の作例|同じ池をカラーと白黒で撮り比べ

RICOH GR(初代)で同じ池をカラーとハイコントラスト白黒で撮り比べた2枚

こんにちは、けんやです。

今回は、
RICOH GRの初代モデルで、
同じ池をカラーと白黒で撮り比べた話

というテーマでお話ししていきます。

RICOH GR(初代)は、
ポケットに入る大きさで、
側面のボタンからすぐ白黒に切り替えられるコンパクトデジタルカメラです。

売り物として1台入ってきたので、
出品する前に作例を撮りました。

先週の記事で紹介したGR IIIとは別の、
2013年に出た初代のGRです。

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課題は1つだけ。
同じ構図を、カラーとハイコントラスト白黒で撮り比べることです。

場所は、曇りの日の屋上庭園です。
撮影時間は15分ほどでした。

結果は、
カラーでは緑と茶色と灰色が混ざって、
どこが主役か決まらず、
ハイコントラスト白黒の1枚では、
黒くなった水面に、白い花が浮かび上がりました。

そのあと、
ハイコントラスト白黒のまま露出補正を−1、0、+1と変えると、
石の白と水の黒の分かれ方が、はっきり変わりました。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • RICOH GR(初代)で撮った作例6枚と失敗カット1枚(設定データ付き)
  • 同じ池をカラー・白黒・ハイコントラスト白黒で撮ると、写真のどこが変わったか
  • 中古のRICOH GR(初代)を選ぶときに見ておきたいところ

なお、
普段私は中古カメラのEC販売をしており、
これまで8年以上、いろんなカメラを触ってきましたが、
撮る方はまだ初心者です。


目次

RICOH GR(初代)は、ポケットから出してすぐ撮れて、白黒にもすぐ切り替えられるカメラ

RICOH GR(初代)は、
2013年5月に出た、リコーのコンパクトデジタルカメラです。

それまでの「GR DIGITAL」シリーズの次に出たモデルで、
名前から「DIGITAL」が取れて、ただの「GR」になりました。

先週の記事で使ったGR IIIは、
この初代から数えて3代目です。

レンズは、
ズームのできない単焦点です。

ボディは小さいのに、
センサーの大きさは一眼レフやミラーレスと同じです。

リコーは、
ポケットに入れて毎日持ち歩けることと、
電源を入れてすぐ撮れることを、このカメラの特徴にしています。

GRシリーズは非常に人気で、
私の店でも、入荷すると短期間で売れることが多いカメラです。

もう1つの特徴が、
ボディの側面にある「Effect」というボタンです。

このボタンを押して選ぶと、
白黒や、それよりも明暗の差を強めた「ハイコントラスト白黒」に、
その場で切り替えられます。

一方で、
手ブレ補正は付いていません。

このカメラの後には、
GR II、GR III、GR IVと続いていて、
初代の生産は既に終了しています。

それでも、
中古で探している人がいるカメラです。

屋上デッキで、黒いRICOH GR(初代)を手に持った手元。レンズにGR LENS f=18.3mmの表記

撮った条件:Av・F5.6のまま、変えたのは色の設定と露出補正

撮った場所は、
広島市の基町クレド・パセーラ6階にある屋上庭園「スカイパティオ」です。

天気は曇りで、
日差しはありませんでした。

設定は、
モードを「Av」、絞りをF5.6にして、
最後まで動かしませんでした。

「Av」は、
絞り(F値)を自分で決めると、
シャッタースピードをカメラが自動で決めるモードです。

「露出補正」は、
カメラが決めた明るさから、
自分でプラスやマイナスにずらす機能です。

今回は、次の設定で撮り始めました。

  • モード:Av(絞り優先)
  • 絞り:F5.6
  • ISO感度:オート(この日は全部100のまま)
  • 露出補正:0から始めて、あとで−1と+1
  • 色の設定:カラー(スタンダード)・白黒・ハイコントラスト白黒を切り替え
  • NDフィルター:切
  • 手ブレ補正:この機種には付いていない
  • 持ち方:手持ち

色の設定の切り替えは、
側面のEffectボタンで行います。

本当は、
屋上から広島城を入れた構図で撮る予定でした。

ただ、
手すりから見えたのは、
中央公園の木と建物の屋根、遠くのマンションだけで、
天守は木と建物に隠れて見えませんでした。

そこで、
庭園の中にある池に切り替えて撮りました。

池には、
黒い浅い鉢が浮かんでいて、
その上に緑の草が茂り、鉢のまわりの水面には、小さな白い花が点々と浮かんでいます。

この鉢を、
同じ構図のまま、色の設定だけを変えて撮りました。


RICOH GR(初代)の作例3枚|同じ池をカラー・白黒・ハイコントラスト白黒で

課題の2枚に、ふつうの白黒も加えて、
カラー、白黒、ハイコントラスト白黒の順に並べます。

3枚とも露出補正は0で、
変えたのは色の設定だけです。

作例1:カラーは、緑と茶色と灰色が混ざって主役が決まらない

RICOH GR(初代)のカラーの作例。池に浮かぶ黒い鉢と白い花。水は茶色がかった緑で、底の石が透けて見える
RICOH GR(初代)/28mm相当/F5.6/SS1/160秒/ISO100/露出補正0/カラー

水は茶色がかった緑で、
水面ごしに底の石が透けて見えます。

左に大きな灰色の岩、
奥に丸い石を積んだ池のふち、
右上に草があります。

水面の白い花は小さくて、
周りの緑と茶色の中に埋もれています。

私がその場で見た景色に、いちばん近い1枚です。

ただ、
写真として見ると、
どこを見ればいいのかが決まりません。

作例2:白黒は、灰色の濃淡になって落ち着くが、白い花は目立たない

RICOH GR(初代)の白黒の作例。同じ池の鉢が灰色の濃淡で写り、水面ごしの底の石はまだ見える
RICOH GR(初代)/28mm相当/F5.6/SS1/125秒/ISO100/露出補正0/白黒

同じ構図で、
色の設定を白黒にした1枚です。

石も水も草も、
灰色の濃淡になりました。

水面ごしの底の石は、
カラーのときと同じように、まだ見えています。

カラーより落ち着いて見えますが、
明るい所と暗い所の差が小さいので、
白い花は、やはり目立ちません。

作例3:ハイコントラスト白黒は、水面が真っ黒になって白い花が浮かび上がる

RICOH GR(初代)のハイコントラスト白黒の作例。水面が真っ黒になり、水面の白い花と岩、池のふちの石が白く浮かび上がる
RICOH GR(初代)/28mm相当/F5.6/SS1/125秒/ISO100/露出補正0/ハイコントラスト白黒

同じ構図で、
ハイコントラスト白黒にした1枚です。

水面が真っ黒になって、
底の石は見えなくなりました。

白く目立つのは、
水面に浮かぶ小さな花と、
左の岩、奥の池のふちの石です。

白い花が、
黒い水に浮かんで見えます。

3枚の中で、
主役がいちばんはっきりした1枚です。

写真を拡大すると、
フィルムのようなざらつきが見えます。


3枚を並べると、消えたのは色だけではなく、水面ごしの底の石だった

3枚をあらためて並べます。

同じ池の鉢を左からカラー、白黒、ハイコントラスト白黒で撮った3枚の横並び
RICOH GR(初代)/28mm相当/F5.6/ISO100/露出補正0。左:カラー・SS1/160秒、中央:白黒・SS1/125秒、右:ハイコントラスト白黒・SS1/125秒

カラーと白黒の2枚は、
色があるかないかの違いだけで、
写っている物は同じです。

水面ごしの底の石も、
どちらにも写っています。

ハイコントラスト白黒の1枚だけ、
水面ごしに見えていた底の石が消えて、
白い花と、池のふちの石が浮かび上がりました。

理由は、
ハイコントラスト白黒が、
明るい所と暗い所の差を強める設定だからです。

取扱説明書にも、
「白黒」よりもコントラストを強調して撮影する設定、と書かれています。

この日は日差しがなく、
強い影が出ていません。

池の景色は、
明るい所と暗い所の差が小さいままでした。

カラーと白黒では、
その小さな差がそのまま写るので、
水面ごしの底の石まで見えて、主役が決まりませんでした。

ハイコントラスト白黒では、
その小さな差が強められて、
水面は黒く、花と池のふちの石は白く写りました。

同じ日の同じ池でも、
この1枚だけ、主役がはっきりしました。


ハイコントラスト白黒の露出補正は、−1で石と水が分かれ、+1で石が白く飛んだ

ハイコントラスト白黒のまま、
露出補正を変えて撮った写真も並べます。

作例3が、露出補正0です。

同じ鉢を、
少し引いた構図で−1にしたのが次の1枚です。

露出補正−1:石の白と水の黒が、はっきり分かれた

ハイコントラスト白黒・露出補正−1の作例。少し引いた構図で、黒い水面と白い岩の境目がはっきりしている
RICOH GR(初代)/28mm相当/F5.6/SS1/250秒/ISO100/露出補正−1/ハイコントラスト白黒

水面は黒いままで、
左の岩と、奥の池のふちの石が白く残っています。

水面の白い花は、
0のときより少し暗く、小さく見えます。

白い所と黒い所の境目は、
0のときよりもはっきりしました。

露出補正+1:岩も石も白く飛んで、模様が薄くなった

ハイコントラスト白黒・露出補正+1の失敗カット。岩も石も草も白く飛んで、模様が見えにくい
RICOH GR(初代)/28mm相当/F5.6/SS1/60秒/ISO100/露出補正+1/ハイコントラスト白黒

作例3とほぼ同じ構図で、
+1にした1枚です。

左の岩、奥の池のふちの石、手前の石が真っ白になって、
表面の模様が見えにくくなりました。

鉢の上の草も白くなっています。

黒く残ったのは、
水面の一部と、鉢の縁くらいです。

この日は、
ハイコントラスト白黒で+1にしたカットが15枚あって、
どれも石や草の明るい所が白く飛んでいました。

別の場所の−1:白い石の列と黒い水面に分かれた

ハイコントラスト白黒・露出補正−1の作例。手前に白い丸石の列、奥に真っ黒な水面と点々と浮かぶ白い花
RICOH GR(初代)/28mm相当/F5.6/SS1/250秒/ISO100/露出補正−1/ハイコントラスト白黒

鉢とは別の場所で、
池の縁に並んだ白い丸石を手前に入れて、−1で撮った1枚です。

画面の下4分の1が白い石の列、
その奥が真っ黒な水面です。

水面には、
小さな白い花と浮き葉が、点々と残っています。

この日いちばん、
白と黒がはっきり分かれた1枚です。

出発前に、「モノクロ写真の撮り方」の動画をYouTubeで見て予習していたのですが、
その動画では「明暗がはっきりする所を探す」「少し暗めに撮る」と言っていました。

この1枚で、
動画が言っていた「明暗がはっきりする所」の意味が分かりました。

露出補正を変えると、シャッタースピードも変わっていた

3段階の撮影データを並べると、
シャッタースピードは、
−1で1/250秒、0で1/125秒、+1で1/60秒でした。

ISO感度はオートのままでしたが、
曇りの屋外では100から動きませんでした。

なのでこの3枚では、
補正をプラスにするほどシャッタースピードが遅くなっています。

それでも、
いちばん遅い1/60秒まででしたので、
手ブレ補正のないこのカメラでも、ブレた写真はありませんでした。

露出補正をどちらへ振るかは、
別の曇りの日に、一眼レフで提灯と料理を撮ったときにも迷いました。

あのときも、
プラスが良かった場面はありませんでした。

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曇りの日に白黒で撮るなら、この順で撮る

この日は実際には、
−1、−0.7、0、+0.7、+1の5段階を試していて、
+1で撮った写真は、全部白く飛んでいました。

次に、今回のような曇りの日の池をハイコントラスト白黒で撮るなら、
この順で撮ります。

  1. 曇りの日に、色の設定をハイコントラスト白黒に切り替える。
  2. 同じ構図で、露出補正−1と0の2枚だけ撮る。+1は撮らない。
  3. 白い物と黒い物が両方残っている方を選ぶ。

曇りの日の白黒とは逆に、
逆光の鉢植えのように、
プラスにした方が良かった場面もあります。

5回の撮り比べから、
プラスかマイナスかを決める前に見る場所を、
こちらの記事にまとめました。

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そのほかの作例:屋上の床板と噴水のミスト

池のほかに、
屋上庭園の場所が分かる1枚も撮っています。

ハイコントラスト白黒の作例。屋上デッキの床板の線と、中央に立ち上がる噴水のミスト、奥に窓の並んだビル
RICOH GR(初代)/28mm相当/F5.6/SS1/500秒/ISO100/露出補正0/ハイコントラスト白黒

手前から奥へ、
デッキの床板の線が伸びています。

中央で、
噴水のミストが白く立ち上がって、
奥には窓の並んだビルが写っています。

曇りの空は、真っ白に写っています。

屋上に上がったとき、
撮れたのはこの景色までで、
遠くの街は、木と建物の屋根ばかりで、主役が決まりませんでした。

高い所に上がれば風景が撮れる、
という予想は外れて、
主役がはっきりしたのは、足元の池のほうでした。


使ってわかったこと

良かったところ

初代GRで良かったのは、
白黒への切り替えが、
側面のボタンからその場でできることです。

同じ構図のまま、
カラー、白黒、ハイコントラスト白黒と、
その場で3枚続けて撮れました。

もう1つは、
手ブレ補正がなくても、
この日はブレた写真が1枚もなかったことです。

シャッタースピードは、
いちばん遅くて1/60秒でした。

気になったところ

気になったのは、
+1で撮った写真が、全部白く飛んだことです。

この日は111枚撮ったうち、
色の設定を問わず、+1で撮った27枚は全部白く飛んで、記事に載せられる写真がありませんでした。

もう1つは、
記録の設定がRAW+JPEGになっていて、
1枚撮るごとに2つのファイルが保存されていたことです。

111枚で、
2.3GBになりました。

売り物なので設定は戻していませんが、
自分のカメラなら、撮る前に記録の設定を見ておきます。


中古でRICOH GR(初代)を選ぶときに見るポイント

今回の1台と取扱説明書から、
中古で見ておきたい点を2つに絞りました。

1つ目は、手ブレ補正がないことです。

今回は曇りの屋外で、
シャッタースピードが1/60秒より遅くなることはなく、
ブレた写真はありませんでした。

ただ、
夕方以降や室内では、
シャッタースピードが1/60秒より遅くなりやすいです。

このカメラで暗い場所を撮るなら、
ISO感度が上がるのを前提に、シャッタースピードを見ながら撮ることになります。

2つ目は、
白黒などのエフェクトが、JPEGにしか効かないことです。

取扱説明書には、
RAWファイルにはエフェクトと画像設定が反映されない、と書かれています。

今回のようにRAW+JPEGで記録すると、
JPEGは白黒、RAWはカラーのまま、という2つのファイルが残ります。

白黒で撮るのが目的なら、
記録の設定をJPEGだけにしておくと、
カードの減りも抑えられます。

中古は、
前の持ち主の設定が残っていることがあります。

買ったら最初に、
記録の設定とISO感度の設定を見ておきます。

ISO感度を自分で上げると、
明るさとシャッタースピードがどう動くかは、
夜のベランダで、Nikon Z fcを使って試しました。

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まとめ

RICOH GR(初代)で、
曇りの屋上庭園の池を、
カラー、白黒、ハイコントラスト白黒で撮り比べました。

カラーと白黒では、
水面ごしの底の石まで写っていて、
主役が決まりませんでした。

ハイコントラスト白黒では、
水面が真っ黒になって、
白い花と、池のふちの石が浮かび上がりました。

露出補正は、
−1で白と黒がはっきり分かれ、
+1では岩も石も白く飛びました。

次にこのカメラが入ってきたら、
最初からハイコントラスト白黒に決めて、
−1と0の2枚だけで撮るのを宿題にしておきます。

Instagram(@camera_kenya)でも、
毎週の撮影を載せています。


RICOH GR(初代)で同じ池をカラーとハイコントラスト白黒で撮り比べた2枚

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この記事を書いた人

けんやのアバター けんや 中古カメラのEC販売8年・撮影は2026年夏から

広島在住。中古カメラのEC販売をしています。販売歴8年以上。いろんなカメラを触ってきた経験を生かして、風景・物撮りメインに撮影しています。撮るのはまだ初心者ですが、楽しみながら上達中です。

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