FUJIFILM X-A1の作例|露出補正を下げても、明るいままの彼岸花

FUJIFILM X-A1で撮った河川敷の彼岸花に「FUJIFILM X-A1」「露出補正−2でも明るい彼岸花」を重ねたアイキャッチ

こんにちは、けんやです。

今回は、
FUJIFILM X-A1で、
露出補正を下げても、彼岸花が明るいままだった話

というテーマでお話ししていきます。

FUJIFILM X-A1は、
富士フイルムのミラーレスカメラです。

売り物として1台入ってきたので、
出品する前に、X-A1の作例を撮りました。

撮ったのは、
近所の河川敷に咲いていた彼岸花です。

事前に動画を見て、
なるべく彼岸花が際立って写るように、
レンズは背景がしっかりボケるF2.8のものを使いました。

撮るときは、基本ずっとF2.8です。

あとはISO感度やシャッタースピード、
露出補正を適当にいろいろ変えながら、
気づいたら180枚以上撮っていました。

結果から言うと、
同じ場所で続けて撮った写真では、
露出補正を−2まで下げても、
シャッタースピードが1/4000秒のまま変わらず、
補正0の写真とほとんど同じ明るさでした。

最後に、
おまけのような感じでF8まで絞って撮った写真では、
露出補正を−1から0に変えると、シャッタースピードも動き、
赤い花と濃い青の空が一緒に写った写真もありました。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • FUJIFILM X-A1で撮った作例6枚と失敗カット1枚(撮影データ付き)
  • 露出補正を−2まで下げても、写真が暗くならなかった理由
  • 最後にF8まで絞った写真で、何が変わったか
  • FUJIFILM X-A1で、同じことを試す手順
  • 中古のFUJIFILM X-A1を選ぶときに見ておきたいところ

なお、
普段私は中古カメラのEC販売をしており、
これまで8年以上、いろんなカメラを触ってきましたが、
撮る方はまだ初心者です。


目次

FUJIFILM X-A1は、富士フイルムのXシリーズの入門機

FUJIFILM X-A1は、
2013年11月に発売された、
富士フイルムのミラーレスカメラです。

富士フイルムの発表では、
「Xシリーズ」のエントリーモデル(入門用)という位置づけです。

背面の液晶モニターは、
角度を上下に変えられるチルト式です。

重さは、
バッテリーとSDカードを入れて約330gです(レンズは含みません)。

今回は、
単焦点レンズ(ズームのないレンズ)のXF16mmF2.8 R WRを付けて撮りました。

35mm判に換算すると24mm相当の、
広めに写るレンズで、
いちばん明るい設定はF2.8です。

本体は現地で撮り忘れたので、
下の写真は家で撮りました。

シルバーと黒の本体に、F2.8の単焦点レンズを付けたFUJIFILM X-A1の正面

撮った条件:日の当たる河川敷で、F2.8のまま撮り続けた

撮った場所は、
家から歩いて行ける、近所の河川敷です。

晴れた日の午後で、
日差しがかなり強かったです。

この日は、
液晶モニターの画面に光が反射して、
すごく見づらかったです。

設定は、次のとおりです。

  • モード:A(絞り優先。F値を自分で決めて、シャッタースピードはカメラが決めるモード)と、M(マニュアル。F値もシャッタースピードも自分で決めるモード)
  • 絞り(F値。レンズから入る光の量を決める数字で、数字が大きいほど入る光が減る):F2.8(最後の10枚だけF8)
  • シャッタースピード(SS。シャッターが開いている時間):Aモードではカメラまかせ
  • ISO感度(数字を上げるほど、暗い場所でも明るく撮れる設定):ほとんどがISO100
  • 露出補正(写真の明るさの調整。+にすると明るく、−にすると暗く写る):−2から+2の間で変えた
  • フィルムシミュレーション(富士フイルムの色の設定):PROVIA(スタンダード)

撮ったのは、全部で183枚です。

撮った写真の撮影データ(カメラが写真に記録している設定の数字)を見ると、
Aモードが89枚、Mモードが94枚でした。

この記事で、シャッタースピードと露出補正の話に使うのは、
カメラがシャッタースピードを決めるAモードで撮った写真です。

写真の下に書いた数字も、
この撮影データです。

撮影データを、
スマホやパソコンで見返す方法は、こちらの記事にまとめています。

あわせて読みたい
撮った写真の設定を、あとから確認する方法|Exifの見方と使い道 こんにちは、けんやです。 今回は、 撮った写真の設定を、あとから確認する方法と、その使い道 というテーマでお話ししていきます。 カメラで撮った写真には、 見た目の...

FUJIFILM X-A1の作例|F2.8で撮った彼岸花

ここからは、
F2.8で、一輪の彼岸花に寄って撮った2枚を並べます。

草の中の一輪:暗い背景に、赤い花が浮かんだ

暗い影の背景の中に浮かぶ、草の中の一輪の赤い彼岸花
FUJIFILM X-A1/16mm(24mm相当)/F2.8/SS1/2500秒/ISO100/Mモード

草の中に咲いていた、
1本の彼岸花です。

この1枚は、Mモードで撮っています。

花の後ろが暗い影になっていて、
赤い花びらと、細く長く伸びた雄しべが浮かび上がるように写りました。

奥にも赤い花がいくつか咲いていますが、
F2.8でボケて、やわらかくにじんでいます。

護岸ぎわの一輪:後ろの川と建物がボケた

護岸のそばに咲く彼岸花。後ろの川面と対岸の建物がボケている
FUJIFILM X-A1/16mm(24mm相当)/F2.8/SS1/3000秒/ISO100/露出補正0

川沿いの護岸のすぐ横に咲いていた、
彼岸花に寄って撮りました。

後ろの川面は、
日差しを反射して白く光っています。

その奥の対岸の建物や空の雲は、
F2.8でボケて、形がやわらかく写りました。

ピントは、
花の付け根の茎と、雄しべの根元に合っています。


露出補正を−2まで下げても、シャッタースピードは1/4000秒のままだった

撮っているときは、
露出補正を下げても写真が暗くならないことまでは、
意識していませんでした。

ここからは、
同じ場所で露出補正を変えながら撮った写真の、
撮影データを見ていきます。

同じ花の群れにカメラを向けた写真で、
撮った順に、露出補正は0、+1、+2、−1、−2と変わっています。

そのうち、
露出補正0の1枚と、−2の1枚を並べます。

同じ構図の彼岸花の群れ。左は露出補正0、右は露出補正−2で、明るさはほとんど同じ
FUJIFILM X-A1/16mm(24mm相当)/F2.8/SS1/4000秒/ISO100。左:露出補正0、右:露出補正−2

2枚とも、
F2.8・シャッタースピード1/4000秒・ISO100で、
設定で違うのは、露出補正だけです。

構図はほぼ同じですが、
右の写真のほうが、左上の花が大きく写っています。

左の補正0の写真は、
青空に白い雲が明るく写り、
赤と白の彼岸花の向こうに、光る川面が見えます。

右の補正−2の写真も、
雲は白く明るいままで、
花の色や川面の明るさも、左とほとんど変わりません。

この場所でF2.8のまま、
露出補正を−1にした5枚も、−2にした5枚も、
シャッタースピードはすべて1/4000秒でした。

露出補正の数字は−2になっているのに、
F値もシャッタースピードもISO感度も、補正0の写真と同じでした。

1/4000秒は、X-A1のいちばん速いシャッタースピード

シャッタースピードは、
シャッターが開いている時間のことで、
速くするほど、入る光が減って写真は暗くなります。

「1/4000秒」のように分数で表し、
分母の数字が大きいほど速くなります。

1/4000秒は、
1/2000秒より速いシャッタースピードです。

Aモードで露出補正をマイナスにすると、
カメラはシャッタースピードを速くして、写真を暗くしようとします。

ところが、
富士フイルムの取扱説明書の仕様では、
X-A1のシャッタースピードは、いちばん速くて1/4000秒です。

この場所では、
露出補正0の時点で、もう1/4000秒になっていました。

なので、
露出補正を−1、−2に下げても、
シャッタースピードをそれ以上速くできず、
写真の明るさはほとんど変わりませんでした。

反対に、
上の比較と同じ構図で露出補正をプラスにした写真は、
+1で1/2900秒から1/3500秒、
+2で1/2000秒から1/2400秒と、
補正0の1/4000秒より遅くなっていました。

露出補正をプラスにすると、
シャッタースピードが遅くなっていましたが、
マイナスにしても、1/4000秒より速くはなりませんでした。

なお、
F2.8で撮った写真が、全部1/4000秒だったわけではありません。

たとえば、護岸ぎわの一輪は、
露出補正0で1/3000秒でした。

カメラを向けた先の明るさによって、
1/4000秒に届く写真と、届かない写真があります。

F2.8の明るい場所で、
シャッタースピードに上限がある例は、
以前、GR IIIで撮ったときにもありました。

GR IIIは、
F2.8のときはシャッタースピードが1/2500秒までのカメラです。

このときの写真と設定は、こちらの記事に載せています。

あわせて読みたい
GR IIIの作例|F2.8で背景がボケる構図と、ボケない構図の違い こんにちは、けんやです。 今回は、 GR IIIで、 F2.8で背景がボケる構図と、 ボケない構図の違いを見た話 というテーマでお話ししていきます。 RICOH GR IIIは、 ポケッ...

最後にF8まで絞った10枚は、露出補正を−1から0にするとシャッタースピードが動いた

撮影の最後に、
おまけのような感じで、F8まで絞って10枚撮りました。

F2.8の写真とは雰囲気が変わって、
意外な、また味の違う写真になりました。

ただ、F8の写真は、
F2.8の写真とカメラを向けた先も変わっていて、
太陽に近い向きになっています。

露出補正も、
上の比較の2枚とは違う値の写真があります。

なので、
写りの違いが、F値だけによるものとは言い切れません。

ここからは、
F8の写真を、暗い方から順に並べます。

F8・露出補正−2:暗くなりすぎた

F8・露出補正−2で全体が暗くなった彼岸花。太陽のまわりと川面だけが明るい
FUJIFILM X-A1/16mm(24mm相当)/F8/SS1/4000秒/ISO100/露出補正−2

F8に絞った最初の1枚です。

露出補正は、
F2.8のときの−2のままでした。

写真全体が暗くなり、
彼岸花は暗い赤や黒に近い色で写りました。

明るく見えるのは、
画面の上にある太陽のまわりと、雲と、川面の光だけです。

撮影データを見ると、
シャッタースピードは、F8でも1/4000秒でした。

上の比較の2枚と、シャッタースピードとISO感度は同じで、
F値だけがF2.8からF8に大きくなっているので、
レンズから入る光は、そのぶん減っています。

ピントも、花ではなく、
奥の川面のほうに合っています。

この写真は、失敗カットにしました。

F8・露出補正−1:空の青と、光る川面

F8・露出補正−1で撮った、濃い青の空と光る川面と、暗い赤の彼岸花
FUJIFILM X-A1/16mm(24mm相当)/F8/SS1/2000秒/ISO100/露出補正−1

露出補正を−1にした1枚です。

空は濃い青になって、
白い雲の形もはっきり残りました。

その下の川面には、
日差しを受けた細かい光の粒が写っています。

彼岸花は暗い赤で、
花びらの縁や雄しべが赤く光っています。

F8・露出補正0:赤い花と、濃い青の空

F8・露出補正0で撮った、赤い彼岸花と濃い青の空に広がる白い雲
FUJIFILM X-A1/16mm(24mm相当)/F8/SS1/1200秒/ISO100/露出補正0

露出補正を0に戻した1枚です。

空は濃い青で、
白い雲が大きく広がっています。

手前の彼岸花は赤く写り、
中央の花の束にピントが合っています。

左上の大きな花は、ボケています。

花の向こうには光る川面があり、
対岸の橋や建物の形も分かります。

F8で撮った10枚の撮影データを見ると、
露出補正−1では1/2000秒から1/2700秒、
露出補正0では1/1000秒から1/1300秒でした。

F2.8の比較では、−1でも−2でも1/4000秒のままでしたが、
F8では、露出補正を−1から0に変えると、
シャッタースピードも遅くなっていました。

一方で、
露出補正−2の2枚は、F8でも1/4000秒でした。


使ってわかったこと

液晶の角度を変えられて、撮りやすかった

日差しで液晶が見づらい日でしたが、
X-A1は可動式モニターなので、
画面の角度を変えながら撮れたのは助かりました。

今回のF2.8は、日なたで1/4000秒に届いた写真が多かった

撮影データを並べてみると、
AモードのF2.8で撮った79枚のうち、
41枚がシャッタースピード1/4000秒でした。

シャッタースピードが1/4000秒になっているときは、
露出補正をマイナスにしても、写真は暗くなりません。

ISO100のまま1/4000秒から動かないときは、
暗くするには、F値を大きくすることになります。


X-A1で、同じことを試す手順

同じように試すなら、手順は次の5つです。

  1. モードダイヤルをA(絞り優先)にして、ISO感度はオートにせず数字を決め(今回はISO100)、F値をF2.8にする
  2. 日の当たる場所で、主役の花にカメラを向けて、露出補正0で1枚撮り、液晶のシャッタースピードの数字を見る
  3. メインコマンドダイヤルを回して露出補正を−1、−2と下げ、そのたびにシャッタースピードの数字を見る
  4. シャッタースピードが1/4000秒のまま動かなければ、F値を大きくして(今回はF8)、2つ目からやり直す
  5. 液晶が見づらいときは、Qボタンを長押ししてモニター晴天モードにする

1つ目でISO感度を決めておくのは、
オートのままだと、カメラがISO感度を変えて明るさを合わせることがあり、
シャッタースピードの数字だけでは判断できなくなるからです。

1つ目のF値は、
富士フイルムの取扱説明書によると、
XF16mmF2.8 R WRのような絞りリングの付いたレンズでは、
絞りリングを「A」以外に合わせているときはレンズの絞りリングで、
「A」に合わせているときはカメラのサブコマンドダイヤルで決めます。

3つ目の露出補正は、
取扱説明書の操作の表では、
Aモードのときはメインコマンドダイヤルを回して変えます。

また取扱説明書には、
Aモードで、設定した絞り値では適正な明るさにならないときは、
シャッタースピードが赤色で表示される、ともあります。

2つ目と3つ目では、
シャッタースピードの数字が赤くなっていないかも、あわせて見ておきます。

5つ目のモニター晴天モードは、
取扱説明書によると、
晴天の野外など、光の反射や映り込みで液晶が見にくいときに、
Qボタンを長押しすると、画面が見やすくなる機能です。


中古でFUJIFILM X-A1を選ぶときに見るポイント

今回の1台と、富士フイルムの取扱説明書から、
中古で見ておきたい点を2つに絞りました。

1つ目は、液晶の角度がなめらかに変わるかです。

X-A1は、
液晶の角度を変えられるカメラです。

取扱説明書の部品の名前と仕様には、
ファインダー(のぞいて構図を決める窓)の項目が見当たりません。

今回は、
構図は液晶の画面を見て決めました。

中古で見るときは、
液晶を上下に動かして、途中で引っかからないか、
そのとき画面の映像が途切れないかを確かめておきます。

2つ目は、バッテリーと充電器がそろっているかです。

バッテリーはNP-W126という型番で、
取扱説明書の付属品の一覧では、
充電器(BC-W126)も一緒に入っています。

富士フイルムの対応表では、
NP-W126とBC-W126はどちらも販売が終了していて、
代わりにNP-W126SとBC-W126Sを使うよう案内されています。

中古では、
バッテリーや充電器が付いていないこともあるので、
何が付くのかを先に確認しておきます。


まとめ

FUJIFILM X-A1にF2.8のレンズを付けて、
近所の河川敷で、彼岸花を撮りました。

F2.8で一輪に寄ると、
後ろの川や建物がやわらかくボケました。

同じ場所で露出補正を変えた写真は、
−1と−2でもシャッタースピードが1/4000秒から動かず、
補正0と同じ明るさのままでした。

1/4000秒は、
X-A1のいちばん速いシャッタースピードです。

最後にF8まで絞った写真では、
露出補正を−1から0に変えるとシャッタースピードが動き、
補正0の1枚には、赤い花と濃い青の空が一緒に写りました。

暑かったですが、
いろいろ試しながら撮るのは楽しかったです。

同じ日の夜には、
このX-A1と同じレンズで、自宅のベランダから夜景も撮りました。

F値やホワイトバランスを変えたときの写り方は、
こちらの記事に載せています。

あわせて読みたい
FUJIFILM X-A1の作例|夜景が工場街のように写った設定 こんにちは、けんやです。 今回は、 FUJIFILM X-A1で、 自宅のベランダから撮った夜景が、 工場街のように写った話 というテーマでお話ししていきます。 FUJIFILM X-A1...

今回の記事は、以上になります。

Instagram(@camera_kenya)でも、
毎週の撮影を載せています。


FUJIFILM X-A1で撮った河川敷の彼岸花に「FUJIFILM X-A1」「露出補正−2でも明るい彼岸花」を重ねたアイキャッチ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

けんやのアバター けんや 中古カメラのEC販売8年・撮影は2026年夏から

広島在住。中古カメラのEC販売をしています。販売歴8年以上。いろんなカメラを触ってきた経験を生かして、風景・物撮りメインに撮影しています。撮るのはまだ初心者ですが、楽しみながら上達中です。

目次