こんにちは、けんやです。
今回は、
レンズフィルターが外れない時に、私が使ってきた道具
というテーマでお話ししていきます。
「レンズフィルター」は、
レンズの先端にねじ込んで付ける、
薄くて丸いガラスを、ねじの付いた枠にはめた部品のことです。
いちばんよく使われているのは、
前玉(レンズのいちばん前にあるガラス)を
キズやホコリから守るために付ける「保護フィルター」です。
メーカーによっては、
「プロテクター」という名前で売られています。
この記事で扱うのは、
このねじ込み式の保護フィルターです。

このフィルターが外れなくなると、
「右に回しても左に回しても動かない」
「落としてから回らなくなった」
「ゴム手袋を使っても外せなかった」
といった状態になります。
私は撮る方はまだ初心者ですが、
売る側としては8年以上、
中古のレンズを1本ずつ動作確認してから出品してきました。
中古のレンズには、
保護フィルターが付けっぱなしのまま入ってくるものがあります。
そのなかには、
たまに、手で回しても外れないフィルターがあります。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- レンズフィルターが外れない時に、私が実際に使っている道具(ラバーベルトレンチ)と、回す向き
- 力をかけすぎた時に起きることと、力を加えるのをやめる目安
- 道具を使っても外れないフィルターの見分け方と、落としたあとの扱い
レンズフィルターが外れないのは、どこかで引っかかっているから
まず、なぜ外れないのか、というところからです。
「固着」は、
ねじが固まって、手では回らなくなった状態のことです。
このフィルターが固着して、
手で回しても外れない場合は、
おそらく、どこかで引っかかっているためです。
キヤノンの公式サイトには、
フィルター枠の溝に砂やホコリが残ったまま取り付けると、
強く締めていなくても外せなくなることがある、と書いてあります。
もう1つ、
強く締めすぎて取れなくなるケースも、同じページに書いてあります。
引っかかりを取るには、
ある程度、力を加えないと外れないケースが多いです。
そのための道具が、
次に書くラバーベルトレンチです。
手で回らないフィルターは、ラバーベルトレンチで回す
では、何を使うか。
私が実際に使っているのは、
「ラバーベルトレンチ」という道具です。
「ラバーベルトレンチ」は、
ゴムのベルトを回したいものに巻き付けて固定し、
柄を持って回す工具のことです。
もともとは、
配管や、固くて開かないビンの蓋を回すための道具です。
通販で買えます。
▼私が使っているラバーベルトレンチ(近与 SUN UP ラバーベルトレンチ S φ100mm)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00FJ00JY8
ベルトを掛けられる大きさに上限があるので、
自分のレンズとフィルターの枠に掛けられるサイズかは、
買う前に確かめます。
使い方はシンプルで、
このゴムのベルトの部分を、
フィルターの枠に噛ませて回すだけです。
手で回すよりもしっかり力が入るので、
私の経験では、
これで外せるケースは結構あります。
回す向きは、レンズを正面から見て反時計回り
回す向きは、
レンズを正面から見て、反時計回りです。
フィルターは、
時計回りで締まるねじになっています。
フィルターメーカーのマルミの公式サイトにも、
取り付けるときは正面から見て時計回りに回す、と書いてあります。
ケンコー・トキナーの公式サイトも、
時計回りに止まるまで回し入れる、としています。
なので、
外すときはその反対、反時計回りです。
向きを間違えると、
逆にフィルターを締め込んでしまいます。

力をかけすぎると、ズームリングやピントリングが変形することがある
ただ、注意点があります。
力を加えすぎると、
レンズの部分に負担がかかります。
「ズームリング」は、
写る範囲を変えるために回す、レンズの筒に付いたリングの部分です。
「ピントリング」は、
ピントを合わせるために回す部分です。
力を加えすぎて、
このズームリングやピントリングが変形してしまう、
そういったケースも、なくはないです。
フィルターは外れたのに、
ズームリングが回らなくなった、
となると、困ります。
なので、外すときは、
少しずつ力を加えます。
少しずつ強めても動き始めないなら、
一度手を止めます。
キヤノンの公式サイトにも、
無理をするとフィルターが割れる危険があるので、
難しければ修理やメンテナンスのサービスに持ち込むように、
と書いてあります。
フィルターの枠が歪んでいるものは、道具を使っても外れない
もう1つ、
道具を使えば必ず外れる、というわけではありません。
私の経験では、
特に外れないのは、
フィルターの枠がどこかにぶつかって、
かなり変形しているケースです。
見た目で、
フィルターの枠が歪んでいると分かるものが、
これに当たります。
ここまでくると、
回そうにも物理的に回せない状態になっているので、
ラバーベルトレンチで力を加えても、外すことはできません。
道具で回す前に、
枠が大きく歪んでいないかを見ます。
大きく歪んでいるなら、
道具で力をかけても外れません。
レンズ側の負担が増えるだけです。
その場合は、無理をせずに、
修理やメンテナンスに相談します。
落としたあとに回らなくなったフィルターは、
別に考えます。
キヤノンの公式サイトには、
フィルターが外せない場合は、
前玉を強くぶつけるなどの衝撃が加わっているかもしれないので、
レンズの精度チェックを含めたメンテナンスを受けておくと安心だ、
と書いてあります。
落としたレンズは、
見た目で枠が歪んでいなくても、
道具で回す前に、
修理やメンテナンスへの相談を先に考えます。
逆に、
落としておらず、枠が変形していなければ、
外せるケースの方が多いです。
マルミの公式サイトには、
フィルター枠はアルミでできていて、
外そうとして横方向に大きな力を加えると、
一時的に枠が歪んで外れにくくなる場合がある、と書いてあります。
なので、回すときは、
横方向に大きな力を加えないようにしています。
自分で外すときの順番
ここまでの話を、
自分のレンズで試すときの順番にまとめます。
- フィルターの枠が、見た目で分かるほど大きく歪んでいないか確かめる。大きく歪んでいるなら道具でも外れないので、無理をせず修理やメンテナンスに相談する。落としたあとなら、道具で回す前に修理やメンテナンスへの相談を先に考える
- レンズを正面から見て、反時計回りに回す向きを確かめる
- ラバーベルトレンチのゴムのベルトをフィルターの枠に噛ませて、反時計回りに回す
- 力は少しずつ加える。ズームリングやピントリングに負担がかかるので、それでも動き始めないなら一度手を止める
外れたあとは、
私は、前玉にキズやカビ、曇りがないかも見ています。
フィルターが付いたままだと、
前玉の細かいキズやカビには気づきにくいからです。
レンズのカビや曇りが、
写真にどこまで写るのかは、
別の記事にまとめています。

まとめ
レンズフィルターが外れない時に使ってきた道具について、
売る側として、中古のレンズを見てきた経験からまとめました。
固着して手で回らないフィルターは、
どこかで引っかかっているだけのことがよくあり、
力を加えて回せる道具、ラバーベルトレンチを使えば外せることが多いです。
回す向きは、
レンズを正面から見て反時計回りです。
ただ、力をかけすぎると、
ズームリングやピントリングが変形することがあります。
少しずつ力を加えて、動き始めないなら一度手を止めます。
フィルターの枠が見た目で分かるほど大きく歪んでいるものは、
ラバーベルトレンチで力を加えても外れません。
落としたあとのフィルターは、道具で回す前に修理やメンテナンスへの相談を先に考えます。
外れない理由が「引っかかり」なのか「大きな歪み」なのかを先に見ておくと、
道具で外せるものと、無理をしない方がいいものを、
自分で分けられます。
Instagram(@camera_kenya)では、
毎週の撮影を載せています。
