提灯と料理の撮り方|暗いからプラス、の設定が当たらなかった

いろり山賊で撮った提灯(露出補正−1、左)と山賊焼・生ビール(露出補正0、右)の比較画像

こんにちは、けんやです。

今回は、
暗いからプラス、が提灯でも料理でも当たらなかった話
というテーマでお話ししていきます。

家族で山口へ食事に行くことになったので、
一眼レフを1台、連れていきました。

Nikon D5500です。

Nikon D5500にAF-S DX 18-200mm F3.5-5.6G VRを付けた状態。木のテーブルの上に置いている

天気があいにくの曇りで、
木陰の多い場所でした。

暗い場所なら、
露出補正はプラスに振った方がいい写真になる。

撮る前の私は、そう思っていました。

この日は、軒下の提灯と、席に来た料理を、
補正を−3から+2まで動かしながら撮っています。

結果は、
提灯が−1、料理が0で、
プラスが良かった場面はありませんでした。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • 提灯の撮り方で、露出補正の設定をどちらへ振ったか(作例3枚・設定データつき)
  • 同じ日の料理では、ちょうどよかった設定が変わったこと
  • 主役の周りの明るさで、補正を振る向きをその場で決める手順

なお、
普段私は中古カメラのEC販売をしており、
これまで8年以上、いろんなカメラを触ってきましたが、
撮る方はまだ初心者です。


目次

いろり山賊は、山口の山の中にある名所

撮ったのは、
山口県岩国市の「いろり山賊 玖珂店」です。

山の中の食事処で、
山口の有名スポットの一つ。
休日はいつも人で賑わっています。

広島に住んでいると、
運転免許を取って最初に行く場所、
という言われ方をする店です。

いろり山賊の軒下に並ぶ赤い提灯と、下にぶら下がる干したとうもろこし
Nikon D5500/60mm(90mm相当)/F5.6/SS1/160秒/ISO200/露出補正−1

軒下に赤い提灯が並び、
その下に、干したとうもろこしがぶら下がっています。

敷地の中には、
お城のような建物と、池と滝と神社まであります。


撮った条件:F5.6のまま、露出補正だけを変えた

この日は外の席と、
池や滝のある庭を歩きながら撮りました。

比較に使った設定は、次のとおりです。

  • カメラ:Nikon D5500
  • レンズ:AF-S DX 18-200mm F3.5-5.6G VR
  • モード:A(絞り優先)
  • 絞り:F5.6
  • 測光:マルチパターン測光
  • ISO感度:提灯の3枚は200、料理の3枚は400
  • ピント:オートフォーカス
  • 持ち方:手持ち

「Aモード」は、
絞り(F値)を自分で決めると、
シャッタースピードをカメラが自動で決めるモードです。

「露出補正」は、
カメラが決めた明るさから、
自分でプラスやマイナスにずらす機能です。

比べる3枚で動かしたのは、露出補正だけです。

ただし提灯のプラス1枚だけ、
ズームの位置がずれていました。

1時間40分ほどで140枚撮って、
補正は−3から+2まで使いました。


提灯は、マイナスに振ったら黒い紋がはっきりした

軒下に、赤い提灯が3個並んでいました。

丸太を立てた壁の前に、
灯りの入った提灯がぶら下がっています。

まず、補正なしの1枚です。

軒下の赤い提灯。露出補正0で赤が明るく、後ろの丸太の木肌もまだ見えている
Nikon D5500/170mm(255mm相当)/F5.6/SS1/30秒/ISO200/露出補正0

提灯の赤が、
私がその場で見たときよりも明るく写っています。

後ろの丸太の木肌も、
まだ見えています。

次が、マイナスに1段振った1枚です。

軒下の赤い提灯。露出補正−1で赤が濃く締まり、黒い紋の輪郭がはっきりしている
Nikon D5500/170mm(255mm相当)/F5.6/SS1/60秒/ISO200/露出補正−1

赤が締まって、濃くなりました。

黒い紋も、
輪郭まではっきり出ています。

後ろの丸太と板壁が暗くなったので、
提灯だけが浮かび上がって見えます。

そして、
プラスに1段振った1枚です。

軒下の赤い提灯。露出補正+1で提灯の左半分の赤が薄くなっている
Nikon D5500/200mm(300mm相当)/F5.6/SS1/15秒/ISO200/露出補正+1

提灯の左半分の色が薄くなって、
赤が抜けました。

黒い紋のフチも、
さっきの2枚よりぼんやりしています。

なお、
この1枚だけはズームの位置が違って、
少し寄った画角になっています。

画角が違う以上、
他の2枚と並べて比べることはできません。

参考として置いている1枚です。


同じ日の料理は、マイナスだと暗すぎた

席に着いて、
名物の「山賊焼」と「山賊むすび」、
それに生ビールが来ました。

行きも帰りも運転は妻なので、
私は遠慮なくビールです。笑

すぐにでもかぶりついて、
ビールをぐいっと行きたいところでしたが、
そこはグッと我慢しました…。

−1、0、+1 の順で撮りました。

いろり山賊の山賊焼と生ビール。露出補正−1でテーブルと皿の色が沈んで暗い
Nikon D5500/28mm(42mm相当)/F5.6/SS1/200秒/ISO400/露出補正−1

木のテーブルと皿の色が沈んで、
全体が重たく見えます。

山賊焼のタレの照りも、
ほとんど出ていません。

いろり山賊の山賊焼と生ビール。露出補正0でタレの照りと焼き目の焦げが写っている
Nikon D5500/28mm(42mm相当)/F5.6/SS1/100秒/ISO400/露出補正0

補正なしの1枚です。

山賊焼の表面のタレが照って、
焼き目の焦げとの差が出ました。

ビールの色も、
奥の緑も、
私がその場で見た色にいちばん近いです。

いろり山賊の山賊焼と生ビール。露出補正+1でビールの泡が白飛びしている
Nikon D5500/28mm(42mm相当)/F5.6/SS1/50秒/ISO400/露出補正+1

ビールの泡と、
奥に写り込んだ白い服が白飛びしました。

焼き目の黒も薄くなって、
山賊焼が平らに見えます。

提灯では−1がよかったのに、
料理では0でした。

同じ日、同じカメラ、同じ絞りです。


分けたのは場所の暗さではなく、主役の周りの明るさ

カメラは、
画面全体が中くらいの明るさになるように、
シャッタースピードを決めています。

提灯のときは、
周りが暗い軒下でした。

画面の大部分が暗いので、
カメラは写真全体を明るい方へ持ち上げます。

このとき、
もともと明るかった提灯も一緒に明るくなって、
赤が薄くなりました。

だからマイナスに振ると、色が戻りました。

料理は違いました。

画面の大部分がテーブルと皿で、
提灯のときのように暗く偏っていません。

カメラは大きく動かさず、
0のままが私の見た色にいちばん近くなりました。

そこへマイナスを足したので、
写真が暗い方へ行きすぎました。

分かれ目は、
場所が暗いかどうかではありませんでした。

カメラは画面の中で明るさがどう分かれているかを見て、
写真の明るさを決めています。

今回はその判断が、
提灯では明るい方へ行きすぎて、
料理ではちょうど合っていました。

行きすぎたかどうかは、
補正なしで撮った1枚を見れば分かります。

別の曇りの日に、
池の石と水面を白黒で撮ったときも、
プラスに振った写真は全部白く飛んで、
マイナスの1枚がいちばん白と黒がはっきり分かれました。

そのときの作例は、こちらにまとめています。

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プラスに振ると、シャッタースピードも一緒に動く

この日、
困ったことがもう1つあります。

軒下の提灯とは別に、
森の中の道にも、
提灯がひもでつながって並んでいたので、
そちらも、補正を変えて撮ってみました。

補正なしで1枚。

森の中に並ぶ赤い提灯。露出補正0で手前の葉や木の幹はぶれていない
Nikon D5500/90mm(135mm相当)/F5.6/SS1/13秒/ISO200/露出補正0

続けて、プラスに1段振った1枚です。

森の中に並ぶ赤い提灯。露出補正+1でシャッタースピードが遅くなり、手前の葉や木の幹がぶれている
Nikon D5500/90mm(135mm相当)/F5.6/SS1/6秒/ISO200/露出補正+1

手前の葉も、
左の木の幹も、
ぶれて流れています。

明るくはなりましたが、
写真としては使えませんでした。

Aモードでは、
絞りを自分で決めています。

今回のようにISO感度も固定していると、
プラスに振った分は、
シャッタースピードを遅くして明るくします。

手持ちでは、
シャッタースピード1/6秒だと
私の場合、ブレを止められませんでした。

手持ちのときは、
補正を振ったらシャッタースピードの数字を見る。
それだけで、この失敗は防げます。

同じことは、
以前TG-6で撮ったときにも起きています。

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提灯の撮り方と設定を、次はこう決める

私がこの日にやった順番と、
やってみて分かった注意点です。

  1. 絞り優先(AやAvのモード)にして、絞りとISO感度を先に決める。
    (提灯はF5.6・ISO200、料理はF5.6・ISO400でした)
  2. 主役を決めたら、補正なしで1枚撮って液晶で見る。
    (振る向きは、この1枚を見てから決めます)
  3. その1枚で、主役の色と模様が出ているかを見る。
    (提灯は赤が薄く、紋がぼやけていました。周りが暗い場所ほど、こうなりやすいです)
  4. 主役が明るすぎるならマイナスへ1段、暗すぎるならプラスへ1段。どちらでもなければ0のまま。
    (提灯は−1、料理は0でした)
  5. 振ったら、もう一度液晶で主役の色と模様を見る。
    (提灯は−1で、赤と黒い紋が戻りました)
  6. 補正を動かしたら、そのたびにシャッタースピードを見る。
    (この日はプラスに振った1枚が1/6秒まで落ちてブレました。遅くなってきたら、補正で粘らずISO感度を上げます)
  7. そのセットが終わったら、補正を0に戻す。
    (D5500では、A・S・P・Mで入れた補正は電源を切っても残ります)

提灯だけを大きく写すなら、
空を画面に入れないほうが楽です。

空が入ると、
画面の大部分が明るい側になるので、
カメラが全体を暗い方へ落として、
提灯が沈んで写ります。

実際に、明るい曇り空を背にした葉を撮ったときは、
空に合わせて葉が少し暗く写ったので、
プラスに振った方が、葉の色がよく出ました。

提灯のときとは、プラスとマイナスが反対になりました。
そのときの作例は、Kodak PIXPRO C1の記事にまとめています。

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まとめ

Nikon D5500で、
いろり山賊の軒下の提灯と、
席に来た料理を、露出補正を変えて撮り比べました。

撮る前は暗い場所だからプラス、と思っていましたが、
提灯は−1、料理は0で、
プラスが良かった場面はありませんでした。

提灯でちょうどよかった−1は、
料理では暗すぎました。

分けていたのは場所の暗さではなく、
画面の中で明るさがどう分かれているかでした。

プラスに振った1枚は、
シャッタースピードが遅くなってブレました。

次に暗い場所へ入ったときは、
補正を動かしたらシャッタースピードを見て、
遅くなりすぎていたらISO感度を上げる。
それを宿題にしておきます。

この日の提灯と料理を含めて、
露出補正は、これまでに5回撮り比べてきました。

プラスかマイナスかを決める前に見る場所を、
こちらの記事にまとめました。

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いろり山賊で撮った提灯(露出補正−1、左)と山賊焼・生ビール(露出補正0、右)の比較画像

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この記事を書いた人

けんやのアバター けんや 中古カメラのEC販売8年・撮影は2026年夏から

広島在住。中古カメラのEC販売をしています。販売歴8年以上。いろんなカメラを触ってきた経験を生かして、風景・物撮りメインに撮影しています。撮るのはまだ初心者ですが、楽しみながら上達中です。

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