こんにちは、けんやです。
今回は、
Nikon Z fcで、
ダイヤルがMに動いて分かった、ISOの役目の話
というテーマでお話ししていきます。
Nikon Z fcは、
昔のフィルムカメラの見た目で、
上面に並んだダイヤルを回して設定を決める、
小さなミラーレスカメラです。
売り物としてNikon Z fcが1台入ってきたので、
出品する前に作例を撮りました。
9月6日の記事のTG-6は、
露出補正を動かしたら、
シャッタースピードが動いていた話でした。
今回は、
ISOそのものを動かした話です。

撮ったのは、夜の自宅ベランダです。
週末ということもあり、
お酒の当てがほしい!ということで
燻製をやることにしました。笑
その燻製を被写体にして、
Aモードで、ISOだけを変えて撮りました。
暗いので、
ISOをどんどん上げながら撮っていたら、
気がついたら100枚以上撮っていました。
結果は、
Aモードでは、ISOを100から12800まで上げても写真の明るさが変わらず、
変わったのは、手ブレとザラつきだけでした。
そして途中、
気づかないうちに手が当たってしまって
モードのレバーがMに動いていたようで、
その区間だけ、
ISOを上げた分だけ写真がそのまま明るくなっていました。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- Nikon Z fcで撮った作例6枚と失敗カット2枚(設定データ付き)
- 同じようにISOのダイヤルを回したのに、AモードとMモードで写真のどこが変わったか
- 中古のNikon Z fcを選ぶときに見ておきたいところ
なお、
普段私は中古カメラのEC販売をしており、
これまで8年以上、いろんなカメラを触ってきましたが、
撮る方はまだ初心者です。
Nikon Z fcは、昔のフィルムカメラの見た目で、上面のダイヤルを回して設定を決めるミラーレス
Nikon Z fcは、
2021年7月に出た、ニコンのミラーレスカメラです。
ニコンが、
1982年のフィルム一眼レフ
「FM2」のデザインを取り入れて作ったカメラで、
撮る楽しみに加えて、
カメラを持つ楽しみにもこだわった、と説明しています。
上面には、
シャッタースピード、露出補正、ISO感度の3つのダイヤルが並んでいます。
ダイヤルを見れば、
今の設定がそのまま分かる作りです。
一方で、
P・S・A・Mなどの撮影モードは、
ダイヤルではなく、
ISOのダイヤルの下にある小さなレバーで切り替えます。
正式な名前は「撮影モード切り換えレバー」です。
手ブレ補正は、
ボディにはなく、レンズ側についています。
今回使ったズームレンズ(NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR)は、手ブレ補正つきです。
小さくて軽く、
レンズ交換式カメラを初めて使う人にも使いやすい、とニコンは説明しています。

撮った条件:Aモード・F6.3で、変えたのはISOだけ
撮った場所は、
自宅のベランダです。
テーブルの上にカセットコンロを置き、
自前の青い燻製器で、
ウインナー、6Pチーズ、ベーコンを燻製にしました。
時間は夜の7時半ごろで、
空は既に暗くなっている状態です。
撮影前に、
料理写真の撮り方の解説動画を見ました。
近づいて撮るより、
少し下がってズームを望遠側にした方がよい、
と説明していたので、
ズームはいちばん望遠側まで回しました。
この記事に載せる写真は、次の設定で撮りました。
- モード:A(絞り優先)。途中で、気づかないうちにMになっていた区間がある
- 絞り:F6.3(いちばん望遠側にしたときの、いちばん開いた値)
- ISO感度:自分でダイヤルを回して変えた(Aモードで比べたのは100から12800)
- シャッタースピード:Aモードではカメラまかせ。皿を撮っていたMの区間は1/8秒で固定されていた
- ズーム:いちばん望遠側
- 手ブレ補正:オン
- 持ち方:手持ち
「A」は、
絞り(F値)を自分で決めると、
シャッタースピードをカメラが自動で決めるモードです。
「M」は、
絞りもシャッタースピードも、
自分で決めるモードです。
「ISO感度」は、
数字を上げるほど、少ない光で撮れるようになる設定です。
暗いので、
ISOをどんどん上げながら撮りました。
Nikon Z fcの作例|Aモードで網の上の燻製をISO100・3200・12800で
フタを開けた網の上の燻製を、
同じ構図のまま、ISOだけを変えて撮りました。
ISOの低い順に、3枚並べます。
ISO100は、シャッターが1.3秒になって、全体が手ブレした

ウインナーもチーズもベーコンも、
輪郭が二重になっています。
手持ちで1.3秒は、
手ブレ補正がついていても、手ブレを止められませんでした。
明るさは、
次の2枚と同じです。
ISO3200は、シャッターが1/25秒になって、網の上でいちばんシャープに写った

ウインナーの表面のツヤと、
網の線が、くっきり写っています。
網の上を撮った中で、
いちばんシャープだった1枚です。
ISO12800は、シャッターが1/100秒になり、暗い所にザラつきが出た

明るさは、
ISO3200の1枚と変わりません。
手ブレもありません。
写真を拡大すると、
燻製器の黒いふちに、細かいザラつきが見えます。
拡大せずに見る分には、
ザラつきはほとんど分かりません。
皿に盛ってからも、ISO400と3200で明るさは同じだった
燻製を木の皿に盛って、
缶ビールと一緒に撮りました。
こちらも、
同じ構図で、ISOだけを変えました。
ISO400は、シャッターが0.4秒で、缶の文字が二重になった

缶の「Asahi」の文字が、
手ブレで二重になっています。
ウインナーの輪郭も、
ぼやけています。
ISO3200は、シャッターが1/20秒で、缶の文字までくっきり写った

同じ構図で、
ISOを3200にした1枚です。
缶の文字も、
ウインナーのツヤも、はっきり写っています。
後ろの縦格子の間に、
外の丸い明かりが写っています。
2枚の明るさは同じです。
変わったのは、手ブレしているかどうかだけです。

ISOを上げても明るさが変わらなかった理由は、シャッタースピード
Aモードでは、
絞りを自分で決めると、
シャッタースピードをカメラが決めます。
このときカメラは、
写真が同じ明るさになるように、
シャッタースピードを決めています。
ISOを上げると、
少ない光で撮れるようになります。
そのぶんカメラは、
シャッタースピードを速くして、
写真の明るさを同じに保ちます。
だから、
ISO100では1.3秒だったシャッタースピードが、
ISO3200では1/25秒、
ISO12800では1/100秒になりました。
写真の明るさは変わらず、
写真の見た目で変わったのは、
シャッターが遅いときの手ブレと、ISOが高いときのザラつきだけでした。
この夜、このカメラとレンズでは、
ISO800(1/5秒)まで手ブレが残り、
ISO1600(1/10秒)から、手ブレが止まり始めました。
手ブレがきれいに止まったのは、
シャッタースピードが1/20秒になってからです。
レバーがMに動いていた区間だけ、ISOを上げた分がそのまま明るさになった
皿を撮っている途中で、
撮影モードのレバーが、
気づかないうちにMに動いていました。
撮っているときは、
「ダイヤルに手が当たってMになった」と思っていました。
あとで確かめると、
モードを切り替えるのはダイヤルではなく、
ISOのダイヤルの下にある「撮影モード切り換えレバー」でした。
つまり、手が当たっていたのは、
ダイヤルではなくこのレバーです。
ISOのダイヤルを回すたびに指がすぐ横を通るので、
そのときに当たって、Mに動いていました。
気づかないまま、
63枚撮っていました。
Mモードでは、
シャッタースピードも絞りも、
自分で決めた値のままです。
このときは、
1/8秒とF6.3で固定されていました。
ISOを自動で変える設定(感度自動制御)も切っていたので、カメラは明るさを合わせてくれず、
ISOを上げた分だけ、
写真がそのまま明るくなりました。
同じ皿を、
ISOの低い順に3枚並べます。
ISO200は、暗くて皿の上の食材の色が分かりにくい

缶の文字は読めますが、
皿の上のウインナーやチーズ、ベーコンは暗くて、
色がよく分かりません。
ISO2000は、その場で見ていた明るさにいちばん近い

同じ1/8秒のまま、
ISOを2000にした1枚です。
その場で見ていた明るさに、
いちばん近い1枚です。
ウインナーのツヤも、
チーズの断面の色も、ベーコンの焼き色も見えます。
ISO8000は、缶の赤い文字が白く飛んだ

缶の「SUPER DRY」の赤い文字が、
白く消えかけています。
チーズと木の皿も、
白っぽく飛んでいます。

3枚を並べると、
ISOのダイヤルを回した分だけ、
写真が明るくなっているのが分かります。
Aモードで回していたときは、
何段回しても、
写真の明るさは変わりませんでした。
同じダイヤルを、
同じように回していたのに、
レバーがAかMかで、ISOの役目が変わっていました。
Aモードでは、
ISOは、手ブレとザラつきを決める設定でした。
Mモードでは、
ISOは、写真の明るさそのものを決める設定でした。
撮り終わってから、
知らぬうちに手がモードのレバーに当たって
Mモードに切り替わっていたことに気づいたときは、
やっちまった…と思いました。
ただ、
同じ構図が、Aモード・Mモード両方で撮れたことによって
ISOの役目の違いを、写真で比べられたので
結果オーライです。笑
同じことを試す手順
次に同じことをやるなら、この順で撮ります。
- Aモードで、同じ構図を、ISO100から12800まで変えて撮る
- 撮るたびに、写真の明るさが変わらないことと、シャッタースピードの数字が変わることを見る
- 次にMモードにして、ISOを自動で変える設定(感度自動制御)を切り、シャッタースピードと絞りを決めたまま、同じ構図をISOだけ変えて撮る
- 撮る前と、ISOを変えるたびに、液晶の上のモード表示(AかM)を見る
使ってわかったこと
良かったところ
Z fcで良かったのは、
ISOを3200まで上げても、
缶の白い地の部分がきれいだったことです。
拡大しても、
ザラつきはわずかでした。
もう1つは、
この夜の50mm・手ブレ補正オンの手持ちでは、
シャッタースピードが1/20秒か、それより速ければ、手ブレせずに写ったことです。
気になったところ
気になったのは、
撮影モードのレバーが、
気づかないうちにMに動いていたことです。
ISOのダイヤルのすぐ下にあるので、
今回は、ISOを回す手が当たって動きました。
もう1つは、
夜の手持ちでは、
ISO100から800だと、シャッタースピードが遅くなって手ブレしたことです。
ISOを低いままにしておくと、
明るさは同じでも、手ブレした写真になります。
中古でNikon Z fcを選ぶときに見るポイント
今回の1台と、公式の仕様から、
中古で見ておきたい点を2つに絞りました。
1つ目は、
撮影モードのレバーです。
ISOのダイヤルの下にあって、
今回は、ISOを回す手が当たって動きました。
買ったら最初に、
レバーの位置と、液晶のモード表示が合っているかを見ておきます。
撮る前にモード表示を見る癖をつけると、
今回のように、気づかないままMで撮り続けることを防げます。
2つ目は、
手ブレ補正です。
Z fcの手ブレ補正は、
ボディではなく、レンズ側にあります。
ボディだけで買うと、
レンズによっては手ブレ補正がありません。
夜に手持ちで使うなら、
手ブレ補正つきのレンズと一緒に選びます。
まとめ
Nikon Z fcで、
夜の自宅ベランダで燻製を撮りながら、
ISOだけを変えました。
Aモードでは、
ISOを100から12800まで上げても、
写真の明るさは変わりませんでした。
変わったのは、
シャッターが遅いときの手ブレと、
ISOが高いときのザラつきです。
途中でレバーがMに動いていた区間では、
シャッタースピードが1/8秒で固定されていたので、
ISOを上げた分だけ、写真が明るくなりました。
同じダイヤルを回していても、
AモードとMモードで、ISOの役目は別物でした。
ISOのダイヤルを回すたびに、
すぐ下のレバーにも手が当たります。
次からは、撮る前に液晶のAとMの表示を見てから、
ダイヤルを回します。
撮ったあとに、AとMのどちらで写したかを確かめるには、
写真に残った撮影データを見ます。
スマホやパソコンでの見方と、
私が撮影データを見返すときの使い方は、こちらにまとめました。

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