こんにちは、けんやです。
今回は、
TG-6で透明なコップの水を撮ったら、
露出補正+1でシャッタースピードが1/10秒まで落ちていた話
というテーマでお話ししていきます。
OLYMPUS Tough TG-6は、
1cmまで寄れる「顕微鏡モード」で知られる防水カメラです。
売り物として1台入ってきたので、
出品する前に、部屋で作例を撮りました。
被写体にしたのは、
水を入れた透明なガラスのコップです。
ただ、
今回は顕微鏡モードを使っていません。
顕微鏡モードほどは寄らず、
ふつうの距離から露出補正を−1、0、+1と変えて、
それぞれ正面・斜め上・真上の3つの向きで撮った、
合わせて9枚の記録です。
撮っている最中は、
「補正を上げれば明るく、下げれば暗くなる」
くらいにしか考えていませんでした。
あとから9枚を並べると、
コップそのものより、
背景とシャッタースピードの方が大きく変わっていました。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- TG-6で撮った作例9枚(露出補正−1・0・+1 × 正面・斜め上・真上、設定データ付き)
- 露出補正を変えたときに、写真のどこが変わったか(背景と、コップの縁の線)
- 中古のTG-6を選ぶときに見ておきたいところ
なお、
普段私は中古カメラのEC販売をしており、
これまで8年以上、いろんなカメラを触ってきましたが、
撮る方はまだ初心者です。
TG-6は、防水と耐衝撃が売りのタフネスコンデジ
TG-6は、
2019年に出た、防水と耐衝撃が特徴のコンパクトデジタルカメラです。
水の中でも使えて、
落としても壊れにくい、いわゆるタフネス機です。
もう1つの顔が、
レンズの先1cmまで寄れる顕微鏡モードです。
今回はそこまで寄らず、
モードダイヤルをAにして、
ふつうのコンデジとして使いました。

写真のとおり、
この個体はレンズの前面のガラスに、
かなり傷がありました。
ただ、
今回の撮影には特に影響ありませんでした。
影響が出なかったのは、
傷がレンズの前面にあったからです。
カビなどの欠陥も、
レンズの奥側の後玉にあると、
写真に出やすくなります。
そのあたりは、以前の記事に書いています。

撮った条件:Aモード・F4で、露出補正だけを−1・0・+1に変えた
撮った場所は、自宅の窓際です。
窓のそばに置いてある観葉植物を背景にして、
木のテーブルの上にコップを置きました。
コップは、
内側と外側が二重になったガラス製で、
底に文字が入っています。
「Aモード」は、
絞り(F値)を自分で決めると、
シャッタースピードをカメラが自動で決めるモードです。
「露出補正」は、
カメラが決めた明るさから、
自分でプラスやマイナスにずらす機能です。
今回は、次の設定で固定しました。
- モード:A(絞り優先)
- 絞り:F4
- ズーム位置:35mm判換算で44mm
- ISO感度:オート
- ホワイトバランス:オート
- 手ブレ補正:ON
- ストロボ:発光禁止
カメラの設定で変えたのは露出補正だけで、
−1、0、+1の3段階です。
それぞれの補正で、
正面、斜め上、真上の3つの向きから1枚ずつ撮り、
合わせて9枚になりました。
ISO感度をオートにしていたので、
シャッタースピードとISO感度は、
補正に合わせてカメラが変えています。
ここが、あとで効いてきます。
TG-6の作例9枚(露出補正−1・0・+1 × 正面・斜め上・真上)
補正ごとに、
正面、斜め上、真上の順で並べます。
露出補正−1

9枚の中で
いちばん落ち着いた1枚です。
背景の白いカーテンは、
縦のひだが残っています。
コップの縁は暗い線で残り、
水面のすぐ上の内側に、
小さな水滴が1粒付いているのも見えます。

少し上から見下ろした1枚です。
水面が楕円になって見えます。
正面と同じ補正なのに、
ISOは400から640に上がっています。

真上からの1枚です。
縁の輪のすぐ内側に水面の輪が重なり、
水越しの底の文字と、周りのテーブルの木目が写っています。
露出補正0

補正なしの正面です。
−1と比べると、
葉の赤や緑が明るくなり、
カーテンは白に近づきました。
コップの縁の線は、まだ残っています。

斜め上からの2枚目です。
ISOが800になり、
シャッタースピードが1/30秒に落ちました。
等倍で見ると、
9枚の中では縁が少し甘いカットです。

真上からの2枚目です。
写っている物は−1の真上と同じで、
木目が明るくなっています。
露出補正+1

補正+1の正面です。
背景のカーテンは白く飛んで、
ひだがほとんど見えなくなりました。
コップの窓側では縁の線が細くなって、
背景の白に溶けかけています。

シャッタースピードは1/15秒です。
背景のカーテンは白に近くなり、
ひだは薄く残っている程度です。

シャッタースピードは9枚の中でいちばん遅く、1/10秒です。
写っている物は−1や0の真上と同じですが、
等倍で見ると、底の文字がいちばん甘くなっていました。
露出補正で変わったのは、コップより背景
正面の3枚を並べると、こうなります。

3枚で大きく変わったのは、
コップの後ろに写っている物でした。
−1では、
カーテンの縦のひだと、葉の赤い色が残っています。
+1では、
カーテンが白く飛んで、
葉の色も薄くなりました。
コップの縁を拡大して比べると、
もう1つ違いがありました。

−1では、
縁が暗い線ではっきり残っています。
+1では、
窓側の縁の線が細く明るくなって、
背景の白との境目が分かりにくくなりました。
透明なコップの形が写真で分かるのは、
縁の線と、水面の横線が見えているからです。
私の場合、
このコップは0か−1の方が、
形がはっきり残りました。
同じ窓際で、
逆光の鉢植えを露出補正+1で撮った記事があります。
あのときは4台中3台で、+1の方が葉が見やすくなりましたが、
被写体が透明なコップだと、逆でした。

露出補正+1で、シャッタースピードは1/10秒まで落ちていた
9枚の撮影データを並べると、
補正の裏で、
シャッタースピードとISO感度が動いていました。
−1の3枚は、
シャッタースピードが1/40秒のまま、
ISOが400、640、800と上がっています。
0の3枚は、
ISOが640、800、800で、
シャッタースピードは1/40秒、1/30秒、1/25秒でした。
+1の3枚は、
ISOが800のまま動かず、
シャッタースピードだけが1/30秒、1/15秒、1/10秒まで落ちています。
ISOが800に達したあとは、
明るくする分を、
シャッタースピードを遅くして稼いでいます。
取扱説明書では、
ISOオートの上限は初期設定で1600です。
今回は、800で頭打ちでした。
真上の3枚は、
木目の明るさが変わるだけで、写っている物は同じです。
ただ、
底の文字を等倍で切り出すと、
1/40秒の−1がいちばんくっきりで、
1/10秒の+1がいちばん甘くなっていました。

今回は、
露出補正のプラスが「明るくする」だけではなく、
「シャッターを遅くする」方向にも働いていました。
撮っているときは、
シャッタースピードが落ちていることに気づいていませんでした。
その後、一眼レフで、
木陰の暗い場所に並んだ提灯を撮ったときにも、
露出補正をプラスに振るとシャッタースピードが遅くなりました。
コップの底の文字は、
等倍で見比べてやっと甘さが分かる程度でしたが、
提灯のときは、手持ちの写真がはっきりブレています。

使ってわかったこと
良かったところ
ISOオートのまま室内で撮っても、
1/40秒のカットは、
等倍で縁と水滴がはっきりしていました。
正面の−1と0は、
水面のすぐ上の小さな水滴の形まで見えます。
気になったところ
気になったのは、ISOが800で止まって、
シャッタースピードが1/10秒まで落ちたことです。
ISOオートの上限は設定で変えられるので、
次は撮る前に確認します。
ISOオートをやめて、
自分でISOを回すと何が変わるかは、
その後、Nikon Z fcで試しました。
Aモードのままだと、
ISOを上げても写真の明るさは変わらず、
シャッタースピードだけが速くなっていきました。

中古でTG-6を選ぶときに見るポイント
今回の1台と、
取扱説明書を読み直して、
中古で見ておきたい点を3つに絞りました。
1つ目は、レンズ前面のガラスの傷です。
TG-6にはレンズカバーがなく、
前面のガラスがむき出しです。
傷を防ぐ「レンズバリア」は、別売りの部品です。
今回の個体は、
傷が多くても撮影には影響ありませんでした。
それでも、
前面のガラスを光にかざして、
傷の量を見ておくのがおすすめです。
2つ目は、
電池/カードカバーと、
コネクタカバーのパッキンです。
取扱説明書には、
使う前にパッキンのひび割れやキズを確認すること、
防水性能を保つために
1年に一度パッキンを交換することが書かれています。
ただ、この交換は自分でできるものではなく、
メーカーに送る有料の修理です。
後継機のTG-7の概算料金は、
防水機能の点検込みで17,600〜25,300円、
期間は2週間程度です。
しかもTG-6は、
メーカーの修理サービス期間がすでに終わっています。
部品が残っている間は修理できる場合がある、
という扱いです(2026年9月時点)。
中古のTG-6を水に入れて使うつもりなら、
パッキンを新しくするのは簡単ではない、と知ったうえで、
カバーのパッキンのひび割れやキズを、
自分の目で見ておくのがおすすめです。
3つ目は、設定です。
中古は、
前にどう設定されていたかが分かりません。
今回は、ISOオートが800で頭打ちになりました。
買ったら最初に設定をリセットして、
ISOオートの上限を見ておくと、
今回のような遠回りをせずに済みます。
まとめ
TG-6で、
透明なコップの水を、
露出補正−1、0、+1で9枚撮りました。
補正で大きく変わったのは、
背景の白飛びと、コップの縁の線の残り方でした。
+1では、
ISOが800で止まり、
シャッタースピードが1/10秒まで落ちていました。
その1枚は、底の文字がいちばん甘いカットでもありました。
顕微鏡モードで水滴を撮るのは、
次にTGシリーズが入ってきたときの宿題にしておきます。
Instagram(@camera_kenya)でも、
毎週の撮影を載せています。
